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情報処理安全確保支援士

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情報処理安全確保支援士試験合格に向けて大事だと思われる記事をまとめてみました。
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#情報セキュリティ

情報セキュリティとは

情報セキュリティとは

情報セキュリティとは、機密性、完全性、可用性を確保するプロセスを指し、各組織において情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を構築し、PDCAサイクルを効果的に運用します。このサイクルは、組織が情報資産の脅威、脆弱性、及びリスクを評価し、適切な対策を定期的に見直し、強化することを可能にします。情報セキュリティ対策は、技術的、人的、物理的の3種類に分類され、それぞれが相互に補完し合う形で実施

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情報セキュリティ基礎技術(暗号化、認証)

情報セキュリティ基礎技術(暗号化、認証)

情報セキュリティの基礎技術には、暗号化と認証の二つの重要な要素が含まれています。これらの技術はデータと通信の安全を確保するために不可欠です。

まず、暗号化には共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の二種類があります。共通鍵暗号方式では、同じ鍵を用いて暗号化と復号を行いますが、鍵管理が重要な課題となります。鍵が漏洩すると、暗号化されたデータが危険にさらされるため、適切な鍵管理が必要です。CRYPTRECで

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情報セキュリティ基礎技術(アクセス制御)

情報セキュリティ基礎技術(アクセス制御)

情報セキュリティにおけるアクセス制御は、組織のデジタル資産を保護するための根本的な技術です。まず、パケットフィルタリング技術について説明します。この基本的なファイアウォール技術は、IPアドレスとポート番号を用いてパケットの通過可否を判断し、未承認のアクセスを阻止します。次に、ステートフルパケットインスペクション技術があります。これは、パケットフィルタリングより進んでおり、通信セッションの状態を追跡

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情報セキュリティ実践技術

情報セキュリティ実践技術

情報セキュリティ実践技術は、多くの要素を組み合わせて形成される多層的なアプローチです。TLS技術は、証明書による認証、鍵交換、暗号化、および改ざん検出を可能にし、プロセスの負荷を軽減するためにSSL/TLSアクセラレータが使用されます。 VPN技術には、ネットワーク層で機能するIPsec-VPN、トランスポート層で機能するSSL-VPN、データリンク層で使用されるL2

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サイバー攻撃

サイバー攻撃

サイバー攻撃には多種多様な手法が存在し、それぞれに対する対策が求められます。以下に主要な攻撃手法とその対策をまとめました。
まず、バッファオーバーフローに対しては、ハードウェアやライブラリのバッファオーバーフロー脆弱性に注意し、入力文字列の長さをチェックし、直接メモリに書き込める言語はなるべく使用しないようにします。
クロスサイトスクリプティング (XSS)は、HTMLの入出力がなくても対策を行

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マルウェア対策

マルウェア対策

マルウェア対策を効果的に行うためには、さまざまな手法とツールを組み合わせることが重要です。まず、ルートキットは、攻撃の痕跡を隠蔽することができるため、これを検出し排除することが求められます。また、エクスプロイトキットは、脆弱性を検証するツールで、悪用が可能であり、システムの脆弱性管理を徹底することが必要です。特に、ゼロディ攻撃では、脆弱性の修正プログラムが完成する前に攻撃を行うため、迅速なパッチ適

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システム開発とセキュアプログラミング

システム開発とセキュアプログラミング

システム開発では、まずSOA(サービス指向アーキテクチャ)を採用し、サービス中心に考え、サービス同士の独立性を高めることが重要です。これにより、システム全体の柔軟性と再利用性が向上します。次に、CMMIレベルに従って開発プロセスを進めます。CMMIには、1. 初期、2. 管理、3. 定義、4. 定量的管理、5. 最適化の5つのレベルがあります。これらを順に達成することで、品質と効率が向上します。

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