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英国一か月滞在の思い出③~授業開始~

到着した翌日から授業が始まりました。滞在前に大学で受けた英語の試験結果でクラス分けがされていました。
予想通り一番下のクラスで、初日はとても緊張しました。というのも、英語は高校まで学校の授業で学ぶくらいで、会話経験はほとんどなかったからです。さらに、大学に入ってからは主選択(第一)外国語をドイツ語、副選択(第二)外国語を英語としていたため、英語の授業数はかなり少ない状態でした。

一番下のクラスとはいえ、集中していても授業についていくのが精一杯でとても苦労しました。
授業で疲れてぐったりしてきた頃に、いつもブレイクタイムがありました。教室から出ると、廊下に紅茶やコーヒー、クッキーなどが並べられたテーブルがあり、自由に飲食できるようになっているのです。この時間がいつも楽しみで疲れを癒してくれました。

授業内容の詳細はあまり覚えていませんが、初日に言われたことが「テーマを決めてレポートを作成し、最後の授業で発表する」ということでした。
授業以外に自由時間はあるものの、見学や観光のような課外授業も沢山予定されていたので、レポート作成の時間を作ることはとてもハードに感じました。その上さらに「インタビューをする」という宿題がいきなり出されたりしたので、しばらくは辛い記憶しかありません。

インタビューの宿題を含め、不安で自信のなかったこの1ヶ月を乗り換えられたのは、英語の試験の時に知り合った一学年上のMちゃんのおかげです。Mちゃんの英語力はとても優れていて、クラスも一番上でした。
実はMちゃんには、空港へ向かう時と帰宅の際にもお世話になりました。才色兼備でいつも明るく優しいMちゃんは、私が今まで出会った中でとても影響を受けた人のうちの一人です。

日常生活でも話すことはもちろん、聞き取ることもなかなかできずホームシックになりかけていた私にMちゃんがかけてくれた救いの言葉は「大丈夫だよ!私もわからないことあるよ。イギリス訛り、バーミンガム訛りもあるから。それよりも聞こうとする気持ち、話そうとする気持ちが大切。」
最初のうちは、ただただ辛くしんどく感じる毎日でしたが、Mちゃんの言葉を胸に少しずつ積極的に行動できるようになりました。

夜にはウエルカムパーティーが催されて、幼く見えた私も精一杯お洒落をして楽しみました。その一方で、歓迎してもらっているのはわかるのに、自分の想いを伝えられないもどかしさを改めて強く感じました。


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