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過去の記録Ⅲ

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今思えば、惜しいことをしたかな、とか、父に申し訳なかったかな、とも思う。でも。

以前から欲しかったヴィンテージの希少な楽器がようやく店頭に並び、さらに試奏したらとてもしっくりくる。古い楽器は、一度機会を逃すと二度と手に入らない。

高校生の頃から次第にジャズに興味を持ちはじめて、古いジャズを聴くうち、なかなかそういう音が出せないことにモヤモヤしていた。

ある時、古い楽器を吹かせてもらった時の衝撃。あぁ、ジャズ、って感じの音がする。

きっとこれから何十年と時間をかければ、私の楽器もそんな風になるのだろうけど、どうしても今、この音が欲しい。そう思ってしまったのだ。

やっぱりこれを書きながら、後悔はない。

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ありがとう。



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