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スタッフの何をどう管理するのか

週末白熱道場で、最新のiphoneをお持ちの受講生さんがおられ、カメラのレンズが3つもあって、とてもメカニックになったなあ、と感心いたしました。

ところで、スマホといえば、SNSです。
職場で話をしていても、どこかのコミュニティで話をしていても、電話番号を聞かれることはほとんどなく、何らかのSNSのアカウントを交換することで、連絡は取れるようになってきています。

さて、それこそ私が管理職になった頃は、毎日のスタッフの「心模様」を態度や仕事への取り組み、そして、スタッフ同士の関係性も考慮でき、その「心模様」が荒れそうになった時には、手を差し伸べる体制を作ることが割とできました。

携帯電話の利用者があっという間に広がり、メールで時間外に誰とでも情報交換ができるようになりました。

便利にはなりましたが、その頃から、スタッフの心模様が見えにくくなりました。

普段接しているはず、仲良くしているはずのスタッフ同士の関係は実は最悪だったり、その気持ちを悟られたくないから仲良くしている、だけで、普段の心のはけ口は全く違う部署のスタッフというねじれた関係性が生まれ出します。

違う部署のスタッフと共に頑張れているなら、それも良しなのですが、どうも、お互い愚痴を言うだけの関係で、お互いを尊重している、励まし合っているというわけでもなさそうだったりもする。

日中に深い面談を行い、お互い、問題点をクリアにして、明日から頑張りましょうと解散しても、何があったのか、翌日、またさえない顔をするばかりか、上司にさらに反抗的になって出勤してくる部下に戸惑う管理職もいます。

夜はどこかに出かけた様子もない。そう、SNSなどで、自分に都合のいい、かいつまんだ情報だけを相手に与え、相手はそこだけに反応し、徹底的に上司を非難する。

あれだけ関係性を再構築したのに、と思った部下との関係性も、「責任を取れるはずもない他者」に引っ掻き回される。(ような気がする)

きっと教育現場でも先生方は本当にご苦労されていることと思います。

私は部下との関係性について、仕事柄相談を受けることが多いのですが、
その時に、ことさら、「裏で繋がっている」ことにいくら目を向けても何も解決しないような気がするなあと思って、それをお伝えします。

そこは自分が手を出せない領域。
「せっかく昨日あんなに分かり合えたと思ったのに」という気持ちはわかりますが、本当にわかり合っていたら、「無責任な他者の一言に」振り回されるでしょうか。きっと、どこか腑に落ちていないことがあり、それを他者の力を借りて代弁してもらい、「そっかそれでいいんだ」となってしまっているのが関の山です。

相談を受ける内容も「この人がきっとこう思っているに違いない」「この人とこの人が繋がっているみたいだからこうに違いない」。だから「言えない」「言っても仕方がない。」

全て想像の世界に振り回されている相談が多いんです。
で、「それ、本人に聞いてみた?」「自分はどうしたい?」と聞いてみると、
色んな言葉は出ますが、そこが明確ではないのですよ。

(部下も上司も)解決したい相手に聞かないことによる、「拡散」が事を複雑にしていることも多くて、そして、拡散している側が全然気がついていない。

そして、「自分がどうしたいか」を明確にせず、なんだか、目に見えないものに対して、不安がどんどん増大していることに気がつかず、相手がしている不穏な動きにばかり目がいって、さらに不穏な気持ちになってしまう。

なぜ、その人の「不穏(に見える)な動き」がきになるのか。

自分の立場が脅かされそうだから?
私の領域に勝手に踏み込もうとしているじゃないか、一言言って欲しいとか?
悪口を言ってるのではないかと思うから?
自分の知らないところで、楽しそうなことが始まるのではないか?
自分だけなぜ知らされないのだろう?

そんな心が「相手の不穏さ」を説明する言葉の裏に見え隠れすることがあります。
これって・・・・(はい、ここで毒吐きますよ)

独占欲や支配欲なのかもしれませんね

それにしても、本当に、スタッフ管理が難しい世の中になりました。
教育面においても、教育と捉える人もいれば、とパワハラと捉える人もいる。

こんな世の中で、管理職ができること、特に教育する側ができることって、
・これからの方向性をスタッフに明確にすること。
  (根拠・時期・目標をきちんと明確に)
・その評価を定期的に行って、スタッフに明示し、修正と成果を共有すること
  (何も提示せず、一緒に考えて、というのは、自分の決断から逃げていると私は思います)
・何かあった時のリスクを考えて対策を常に練っておくこと
  その時守るべき優先順位をシュミレーションしておくこと。
・情報開示は、どこまでか、その対象とその範囲をきちんと人に説明できるように自分の中で明確にしておくこと

だなと思っています。
色々と裏で話している人もいて、「気分が悪い」かもしれませんが(笑)、
あまり気になるのなら、「なんか気になることありますか?あなたの意見をぜひ私に聞かせて」ということが大切でしょう。

でないと、方向性がどんどんずれていきますから、要注意。

絡まっている糸の結び目を解くのか、バッサリ切って、キレにな部分をつなぎ合わせるのか、は、その「方向性」にかかっています。

その時、また、注意しないといけないポイント。
「面倒くさいなこの人」と思う相手は、実は大切。
自分にないもの、自分にないセンスを持っているから、そこに自分の思考がおよぼないから面倒臭いという感覚に陥るのです。
それをアドバイスととるか、いちゃもんととるか。

あれ、パワハラのくだりに似てきましたね。

これ以上長くなると、いちゃもん、と思われそうなので、この辺で。

あ、冒頭の、白熱道場でこの最新のスマホをお持ちの方は、人の心や痛みがわかる、健全な想像力をお持ちな方でした、ということを付け加えておきます。

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