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自分の部署にエンゲージメントすること

今週は本当に大変だった。
元々欠員になっている状況の中、病欠が一人でて、
そろそろ部署の機能が発揮できなくなってしまう、という危機感の中、
スタッフと話し合った結果、
他部署にもいろんな至らなさを許していただきながら、
病欠のスタッフが戻ってくるまでは、その仕事を私がカバーする形で
とにかく踏ん張ることとなった。

本当に大変だったのだ。
事務員はパートさんだから、他の人を雇ってもいいんじゃないという話も上がったが、チームからは踏ん張るから戻ってきて欲しいと言ってくれたので、私と同じ思いであったことに感謝し、この数週間は、事務職に専念しつつ、
「不安定な案件」にはバックからフォローする。
レスキューの電話は、外部からの医師や他部署からもかかる。

それ以外にも職場そのものの中で、考えさせられる、しんどい案件も続き、
その度に部署内では話し合って行った。
報告が適切になってきたのは、本当にありがたい。

私が着任してから、育休中の役職者以外は全て入れ替わった。
面談は私が責任を持って行い、踏み込んだところまで話をして、
きていただいたM SW2人。以前、私の記事で紹介したように、今、病院に勤めようとするMSWが少なくて、選べるようなことではないとわかっていた。
奇跡的に本当に素晴らしいスタッフが来てくれた。

もちろん、人というのは、完成形ばかりではなく、一緒に成長していく必要はあるわけで、ここはうちの組織の連携室としては譲れない部分であるとか、ここまでは関わっていただきたいとかを、提案の形で、伝え続けてきていた。

報告が非常に有効で、問題点を犯人探しではなく、俯瞰して捉えてくれるように、
そして、「どうすればもっと患者さんや家族が助かるのか」と「できることの限界と次への課題」、「スタッフへの配慮」をちゃんと考えてくれて、そこにノイズが生じそうな時に、「直感ですけど」「私見ですけど」「気になったんですけど」という段階で相談報告してくれるのだ。

絶対見捨てない、絶対スルーしない。

他者の意思決定をする現場では、ふわっとした案件や報告はどうしたって起きる。
それを伏線として頭の中でメンバーで共有しておくことで
まるで、突然起きたことのようなものでも、「こっそり」「静かに」進行している「ほつれ」を早く見つけることができるのだ。

「普通にうまくいくこと」を目指している私たちのチームは、
事務員でさえ、「何が正解なんだろう」と専門職が悩んだ時に、
「患者さんが良ければいいんじゃないでしょうか」
と言い切ってくれる部署になった。

専門性と共に感性が育つことは難しい。

みんなには頭が下がるばかりだ。


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