『天国と地獄の意味』

天国と地獄の意味

 人は死んであの世に行くと、天国か地獄のいずれかに行く、という話は誰しもよく耳にしていることと思います。
 
 これは、現世で心を戒め、改めるための、見えない世界の比喩として伝えられていることの一つです。
 
 実際には、あの世はそれぞれの人の生前のカルマの心(スピリット)の清らかさに応じた階層的な世界になっていて、天国・地獄のように両極端に分かれた世界ではありません。
 
 ところが、長い間、天国や地獄は、あの世の話として語り、伝えられてきました。
 
 若い人や見えない世界に感心のない人の中には、「あの世の話なんて自分には関係ない」と思っている人もいるかと思います。
 
 天国・地獄は、あの世の話ではなくて、この世での生きざまが天国・地獄なのです。
 
 「地獄は死んでから行くものだから、生きているうちは何をやってもいい」と断言する人がいましたが、決してそうではありません。
 
 生きているその人のカルマ(前世の生き方)はこの現世ロードで命とともに生き続け、善いカルマ、悪いカルマが行動するのです。
 
 この世へ修行として転生してくるのですから、誰にも大なり小なり悪いカルマがあります。

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