シェア
ちえのわ
2022年5月11日 13:38
元芸妓、花街に縁の深いお店の主人、お茶屋の女将、現役の舞妓たちの話を集め、さらに幕末の志士と芸妓たち、歌舞伎と花街、モルガンお雪などのテーマで京都の花街を切り取る。 花街の全体像がこの本を通してなんとなくわかるし、花街にいた人の半生はものすごく興味深い。戦前は小学校もそこそこに、四年生くらいから女紅場に通って見習いに入るとか、祇園で生まれた男子は十三、四になると奉公か養子に出されて、花街で生きる姉
2022年5月11日 13:43
「日本の古社」シリーズの一冊。上賀茂神社、下鴨神社というが、これは一つの社、賀茂社の上社と下社です。この本には、両社の写真と、エッセイ、祭礼や建築に関する研究者の寄稿、両社の祭礼、宝物の解説、近隣の観光ガイドがおさめられています。神社は、お寺以上に中の中まで入ることは難しい。下鴨も上賀茂も何度も行きましたが(下鴨では結婚式まで挙げましたが)、見たことのない場所のほうが多いと思います。そんな
2020年11月18日 14:49
全国の被差別部落を数多くフィールドワークした研究者による本で、南島文化と隼人との関わり、および、竹細工の歴史を探るのを主眼としている。隼人も、竹細工に関わった人々も、いずれも虐げられた人々であった。隼人は南方系の人びとであり、ヤマト王権成立以前に日本に先住していたが、ヤマト王権に征服された。隼人が住んでいた南九州には、南太平洋とよく似た竹用品や竹に関する習俗が今も残る。竹細工は、土地を持た