見出し画像

京都に行きたくなるコレクション

私にとってのコレクションは、
1993年に始まったJR東海の「そうだ京都、行こう。」キャンペーンのCMのナレーションです。
東海地域のテレビCMですが、知っている人も多いと思います。

毎回違うバージョンで流れるBGMの「My Favorite Things」と長塚京三さんの声とに意識がまるごと引き込まれるくらい、私にとっては、お気に入りのCMでした。

それをエアコレクションとして記憶の底に保存していました。
BGMに使われているのは「サウンド・オブ・ミュージック」のテーマですが、「そうだ京都、行こう。」のオリジナルテーマとして認識している人も多かったくらいです。
中には小さく感動するような台詞があったりして、CMを見るためにテレビを付ける、というのを繰り返していたほどです。

10年前は職場が駅近だったこともあり、私は仕事帰りにはほぼ毎日、書店の散策をしていました。その日も「なにか良い本ないかな」と目的もなくぶらぶらしていたところ、ある棚から呼ばれました。
私が手に取ったのは、1冊の写真集ーー。

「そうだ京都、行こう。」というタイトル。
この瞬間、エアコレクションから実在するコレクションに変わりました。

「これは、聞いたことない」
「これは、よく知ってる」

と思うものがたくさんあります。
いつ見ても何度も見ても、飽きることがないというのは、京都の魅力そのものなのかもしれません。
写真と文言で見ると、映像とは少し違った雰囲気を味わえました。
文言だけですが、いくつか紹介してみます。

京都の桜、のぼり坂。
縁起のいいもの揃っています。
「ニッポンに春よ来い」です。


これまでも、この国に、何度も
冬の時代はあったけど
春は必ずやって来るんですね。

‘98 春 勝持寺 shoujiji

「真夏です」と
言っているのは
温度計だけでした。


そうか、「しーん」というのが
いちばん涼しい。

‘95 夏 青蓮院 shorenin

六百年前、
桜を全部、切りました。
春より秋を選んだお寺です。


紅葉のベストポジションは、
修行の道でした。

‘97 秋 東福寺 tofukuji

京都のミステリーゾーンへ、ようこそ。

六五〇万年前、
金星よりの使者、
この地に立つ。
八〇〇年前、
義経、天狗と出会う。

‘98 夏 鞍馬山 kuramayama

何か予感があったのか分からないのですが、
急に「そうだ京都、行こう。」を検索しようと思ったんです。

すると、

なんと今年は、5月22日から

そうだ 京都、行こう。「京都がくれる癒し」篇

ということで、女優の安藤サクラさんが演じるCMの放映が始まったばかりでした。

私は、初代の長塚京三さんのシリーズが特に好きですが、2代目の柄本佑さんのバージョンも趣があっていいなと思っています。

という訳で、
またひとつ、私のコレクションが増えることになりました。

#私のコレクション

あなたの琴線に触れるような話であったなら、応援をくださると喜びます♪ みなさまからのサポートは自己投資に充てさせていただきます。