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高校生とわたし

先日、同僚に頼まれまして立命館慶祥高校の生徒たちのプレゼンを聞いて、講評するという機会をいただきました。

わたし、なんとなく高校生とか含めて子どもたちが苦手なわけです。
なので、ちょっと緊張して臨みました。
学生たちはというと、同僚からいろんな情報がslackで共有されているようで・・・めちゃめちゃ緊張してました!slackってあたりが、もうイマドキ感ありますよね。笑(わたしは最近ようやく使い始めたもので・・・)

というわけで、その時にわたしが感じたことを少し書いてみようと思います。

そんなことになった経緯

サツドラに昨年入社した高橋さんが、立命館慶祥の出身らしく、ボランティアで講師をしていると聞いたのは飲み会の席でした。

「フジモリさんと飲みたいです!」と、部下経由で誘われたのですが、実は同じオフィスで働いていながら、まったく仕事を一緒にする機会がなく、誘われた時、わたしは高橋さんの顔と職位も一致していませんでした。

ところが、彼はわたしの社内向けのコラムを良く読んでくださっていて、なかなか話は弾みました。
そしてその飲み会の終盤にこのお話があったのです。

酔っぱらいの勢いもあって、ふたつ返事で引き受けたものの、実際にその資料が送られてき「はっ!」となりました。

「大丈夫かな?」

大人にも怖がられてるわたし。笑

社内では、怖い人として有名なものですから、高校生相手にちゃんとやさしく接することができるのか、急に不安になります。

しかも高橋さんは「社会に出て通用するような、厳しめの評価をお願いします!」と言うのです。

「どうしよう・・・」

高校生のプレゼンテーション

今回は、立命館慶祥高校の3年生の「起業家講座」という授業を選択している12名の学生がサツドラを研究し、その集大成として作成した、「生徒自身の身の回り、日常のちょっとした不満を整理してもらい、サツドラ/サツドラPBのビジョンに合致するような商品企画をする」というプレゼンテーションの発表を聞いて、講評するというのがわたしの役割です。

その「商品」は、「物」の場合もありますし、「サービス」の場合もありました。

ちゃんとパワーポイントで作られているんですよ。(今はもう、学生でもあたりまえなのかな?!)

その発表は、6名ずつ2週に分けての発表だったため、まず最初の6名の途中資料が共有されました。
確か実際の授業の3日前くらいだったと思います。
それがけっこう空欄だらけだったんです・・・。

え。ツッコミどころ満載じゃん。

どうしましょう。厳しめの評価と言われたけど、これじゃあすべての項目についてすべて聞かないと、評価なんてできないよ・・・と思い、あわてて高橋さんに相談します。

「あいつら、ギリギリまで作りこむんで。」

そうなの?これはどのレベルの「途中」なんだろう?

「とはいえ、フジモリさんに講評してもらうって言ったら、みんなビビってるんですよね。やっぱりやさしいバージョンにできますか?」と言われました。笑

はーよかった。やさしいバージョンでいいのなら。

「初めて会ったサツドラのおばさんにめっちゃキレられた!」とならなくてすみます。

じゃあ、なんとなく良いところと改善ポイントを聞いて、わたしだったらとか、小売業が販売するんだったらという視点でのアドバイスとかできればいっか。という気持ちで向かいました。

初めての授業

は、わが社の大きめの会議室で開催されたんですけどね。
そこに高校生たちがやってきました。

わたしの制服はセーラー服だったので、あこがれていたブレザーの制服。かわいいです。

今回のプレゼンの風景です


始まりはピリッとした空気。

30年ぶりくらいに聞いた、「起立!礼!」。

幼さに、ちょっと自信が見え隠れする表情。

トップバッターは出席番号順で、女の子のプレゼンテーションでした。

あれ?さっき見ていた資料とまったく違うじゃん!

そうです。私が見ていた資料から格段に作りこまれた資料を元に、きちんと要所要所でポイントを説明していきます。
資料もなかなかきちんとできていますし、初めての場所で知らない大人もいる前で、しっかりと発表しています。

すごい。18歳だよね?(たぶん17歳もいると思うけど)

私が18歳だったころなんて・・・(思い出したくなくて、やめました)

これが「世界に通用する18歳」か!(Ritsのスクールアイデンティティです)

なかなかの内容に、こちらもメモを(昭和のおんなっぽく、紙とペンで)取りながら、必死に聞き取ります。
持ち時間は一人10分。

すばらしい!!!

本当に感動しました。
全員が全員、しっかりと開発する商品やサービスのストーリーをきちんと作っています。
中には、「これは本当に商品化したら売れるかも?」というものもあります。

授業が終わって

真剣に聞いて、真剣に講評していたら、あっという間に終わってしまいました。
翌週の後半戦も、あっという間です。
楽しく充実した時間は、早く過ぎ去ってしまいます。

今だから言いますけどね、大人の取引先のプレゼン聞いても、なかなかこんなに楽しいことないですよ。

イマドキの高校生の視点が盛り込まれたプレゼンは、とても楽しかった。
だから、組織には様々な年代やジェンダーが必要なんだと、あらためて感じました。
もう、わたしや同世代からは出てこない発想力です。

日本の未来、楽しみだなー!
ほんとうに楽しくて、うれしくなりました。

終わってから、立命館慶祥高校の担当の先生である中川先生と高橋さん、私の部下の小田さんの4名で打ち上げをしました。

中川先生からは「学生たちが第一線で活躍されている企業の方に直接講評していただけるなんて、ほんとうにあいつら幸せです。ありがとうございます!」と何回もおっしゃっていただきましたが、私こそこのような機会をいただけたことに感謝しております。

「イマドキの若いもんは・・・」って、昔自分が言われた時みたいに、言いたかったけどな。笑

そんなこと言えないくらい、可能性に満ち溢れていて、みんなキラキラしていて、とてもステキでした。
みんなすごくシャイで、そんな思春期っぽいところもなつかしかった。
きっと今はまだそのすごさに、彼ら自身が気が付いていないんだろうけど。

起業家講座のみなさん、ありがとうございます!

来年、今回の12名の中から選ばれた方を表彰しようと思ってまして・・・また皆さんのプレゼンを見返しています。

どうしようかなー!とても悩ましくて、それもまた楽しいです。

そんな、貴重な経験をしたお話でした。
ちょっとだけ、先生みたいな気分になりました。
わたしも負けずに頑張ります!

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