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心の在り方を問う

わたしにはいろんな趣味がありますが、その中に「旅行」と「寺社仏閣めぐり」があります。
神社に行った時の空気がすがすがしい感じとか、いろんなお寺の雰囲気、そして仏様の表情。どれを見るのも楽しみで、お気に入りのところには毎年のように行っています。

残念ながらこのような状況ですから、最近は思うように旅行はできませんが、これまでは京都の東寺はほぼ毎年のように訪れていました。
というのも、わたし空海さんが好きなんです。もちろん高野山にも行きました。最近は「空海さんしばり」の御朱印帳も作りました。なのでまた高野山行かなくちゃと思いますし、やはり四国にも行きたい!

なぜ空海さんなのかというと、様々な言い伝えや伝説が数々あって、おもしろい人だなーすごい人だなーということもありますが、曼荼羅を立体に表現するということ思いついたところが一番好きです。
曼荼羅は基本的には平面図なのですが、東寺には立体曼荼羅というのがあって、実際に仏像を曼荼羅の配置に置いてあります。
数年前に上野の美術館に東寺の仏像様たちが来ていたことがあって、「立体曼荼羅の間を歩く」という経験をしました。実際の東寺ではそれはできません。仏様たちを横や後ろから見られるという貴重な経験をしました。
立体曼荼羅は仏教の世界を一般の人にわかりやすく伝えるためだったのですが、確かに人は言葉や紙に書かれていることを説明されるよりも、実体を自分の目で見たほうが理解度が増します。

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↑東寺の帝釈天様です。なかなかのイケメン!ぞうさんに乗っているところもステキです。

実際に東寺に行くと、朝6時から生身供(しょうじんく)という法要があります。そこには地元の方々が朝からそれぞれの仏様にご挨拶をする光景を見ることができます。それくらい根付いているのです。東寺にお参りしてから、仕事に行く。なんかいいですよね!

わたしは別に仏教徒ではないのですが、空海さんの教えにはやはり心が動かされます。というわけで、疲れたり仏像パワーが減ってくると、いそいそと旅に出るのです。

実は、最近あまり自分にとってはあまり思うように行かないことが立て続けに起こっています。プライベートなことも、仕事のこともいろいろありますが、そんな時にiPhoneの画像を見ていたら、空海さんのお言葉の画像がみつかりました。

《人生百年に非ざるに共に万歳の業を営む》人生はわずか百年に及ばないが、生まれ変わり死に変わりして、万年にわたって積み上げてきた業を果たしながら生きている。業とは、自分が作ってきた運命である。誰もが自分の業に泣いている。しかし、自己責任であるならば、喜んで引き受けて、明るく生きていきたいものである。

東寺では、毎月空海さんのお言葉を印刷して配布されています。なぜか毎回その時の自分の心にピタッとくることが書かれています。笑
不思議。

ここで、以前もちょっと書きました巨匠の言葉もよみがえります。

「チエちゃん、そういう時は心の在り方を問われているんだよ。」と。

そういう時とは、わたしが思い悩んでいる時のことです。

相手が自分の思うようにしてくれないのは、自分自身がそのように相手にさせているのかもしれない。
今の環境や状況は、自分の行動がそういう結果となって起きてるのかもしれない。
つまり、自身の心の在り方によって、起きていることの本質の捉え方は変わるのだから、周りを変えたければ、自身が変わるしかない。そういうことを巨匠はわたしに教えてくれました。空海さんの言葉と通じますね。

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↑先日の写経。ほんとに心が落ち着きますのでオススメです。最後の「羯諦羯諦・・・」のところが一番スキ。書いたものは、東寺に行ったときに納経します。

わたしはいつも行き詰まると巨匠の言葉を思い出します。

自分の心の在り方を問うのです。
ほんとうにそれでいいのか?
もっとできるんじゃないの?
他に方法があるんじゃないの?
自分自身が変わらないとダメなんじゃないの?
・・・・などなど。

だいたい、問えば問うほど自分自身の未熟さを思い知って、考えれば考えるほど・・・はー、つらいなー。と逃げたくなります。笑
でも、がんばらないとまた業となっていつかやってくる。

だから向き合って、自身を見直すしかないですね。
もっと心穏やかに生きられるように。
こんな時代だからこそ。

まだほとんど行ったことのない四国に行きたくなってきました。
早く旅行に行けるようになりますようにー!

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