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高校生と創る演劇『Yに浮かぶ』を観て

高校生と創る演劇『Yに浮かぶ』の初日午後6時公演を観てきた。

穂の国とよはし芸術劇場PLAT が高校生の出演者とスタッフと創る演劇を毎年つくってきていて7回目。今回はテキストと演出をmizhenの藤原佳奈が担当した。

仕事でまだ演劇評は書いたことのない素人の感想として読んでほしい。

『Yに浮かぶ』のYは場所、町だそう。

そのYという土地、Yに伝わる民話、Yにいる12人の生き物(=高校生)をめぐって物語が展開されていく。

Yに伝わる民話のもとになっているのは豊橋の民話。愛知出身だが豊橋が民話が豊富ということは初めて知った。堤防をつくる際の人柱、橋の端同士にいた恋人たちの悲劇……などが登場する。

民話がベースとしてありながらも、生きる、自然、言葉と動きといった概念を問いかけられている感じで脳みそフル回転。

キャストの高校生がこの概念を捉え、自分の言葉の発し方、身体の動かし方を考えて演じているのはすごい。砂が振る舞台装置、いすを動かして時空、場所を変える演出の中でたくさんの動きをこなしていくのもすごいの一言。

今回はコロナ禍でマスクをとっての練習があまりなく、コミュニケーションも難しかったようだ。ただ、ここまで作り上げたのは圧巻であり、あと8日2回公演があるので、観てみてほしい。

そして、ディベートという是か非かを証明してきた高校生だった私は、高校生に戻れるなら概念を考える行為をしてみたかったので参加してみたかったなと思った。

3つの劇場をはしごして、ジャンルの違うものを3つ観たからこそ特に、スイッチの入れ替えが激しかったかもしれない。


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