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髪洗ふ理想郷てふホテルにて

睡蓮の兼題で句をずっと考えたここ2週間ほどで、浮かんだのがバンコクのShangri-la Hotelの庭の様子。そこで、兼題の出た句会ではない会に、

睡蓮や理想郷(シャングリ・ラ)てふホテルにて

と出してみた。
その結果、面白いけれど、人事の季語の方がいいのではないか?という評をいただき、例えば、髪洗うでは?と。直してみると、ちょっと違う景色になった。すごい!季語の持つ広がりを改めて思うし、人の捉え方を知るのはとても大切と思った。もちろんそのままにするのも自分の勝手ではあるけれど。

バンコクのShangri-la Hotelに行ったのは、2017年頃。バンコクの雑多な街とチャオプラヤー川の間にある大きなホテル。オフシーズンだったので、ちょっと贅沢して。まさにバンコクの中では、理想郷!だと思ったけれど、バンコクの活気はそれ以上にエネルギーを放っていた。

季語を変えてみて、不意に、そのホテルのレストランで夕食を取る前に、シャワーを浴びたこと、シャンプーの独特な香りを思いだした。
句で思い出が形になった気がする。何年も経ってしまったけれどね。

句会の師に感謝して、さて、今夜はシャワーを浴びて納涼会に行くつもり。いい句が授かりますように。

Shangri-laHotelからの夜景

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