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羊蹄やひとりで決めて転居して

昨日は、初めて席題句会に参加した。季語と季語ではない語がその場で出されて、制限時間内に五句出句という趣向で行った。
そもそも句会に参加するのに、いつもその五句ができずに苦労していたくらいだから、即興でできるかしらという不安はあったが、なにか閃くかもしれないという思いも多少はあった。
席題の中に、「羊蹄(の花)」というのが、あった。句会場では写生句はできないから、取り合わせを考えてみたのが、この句。ある一人のご婦人を思って作った。そのご婦人は、お一人住まいで、まだ健康なうちにと、東京の一等地の、長く続いた屋敷を売って、老人ホームに入った。その凜とした様子を思い出したのだ。

席題の句会は、思いがけない季語に出会ったり、思いがけないことを思い出したりできるのが楽しかった。駄句の披露もご愛嬌で、昨日は終わった。

母の日の母の財布の軽きこと

これも席題から出た句。

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