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私事と化粧品成分の話

本当はお1人おひとりにご報告したかったのですが、現在の状況ではそれが難しいため、この場を借りてご報告させていただきます。
わたくしメイク研究家 智恵子は、先日、以前よりお付き合いしておりました
難関を突破し、新たな肩書きをゲットしました!
これからは手を取り合い頑張ってまいります。
皆様にはこれまでも沢山のお心遣いをいただき、大変感謝しております。
今後共どうぞ宜しくお願いいたします。

え~っと。
わたくし、昨年12月に化粧品成分検定1級試験を受けたのですが、合格したんですね。
先日それがやっと認定されまして。
此の度、化粧品成分上級スペシャリストになりましたー!
というお知らせをしたかったのです。
ふっふっふ。

認定を受けるとバッジも戴けます♪

そんな訳で。
今回は上級スペシャリストになったよ記念として
前回取り上げたメラノCC ディープデイケアUV乳液の成分
更に深掘りしてみたいと思います。
とは言え、この商品の使用をおすすめしたい訳ではありません。
たまたま前回取り上げていたので、まあ縁あって…程度に捉えていただけると大変非常に助かります。
そして何故わたくしがわざわざこんな事を書くかと言うと、美容界隈には嘘やデタラメが多過ぎるからです。
そういった魑魅魍魎なインチキは、資格と手を取り合って躊躇せずぶん殴って(NOT物理)まいりますのでご期待くださいね。
相変わらず、わたくしが記事中で紹介する商品をあなたが買ってくださったとしても、わたくしにはな~んの利益も発生しませんので、どうか安心して買ったり買わなかったりしていただければと思います♡

では、まず、わたくしが「変!」と騒いでいた
キャッチコピーの「おしろい効果」について
成分から解説して行きますね。
ロート製薬さんの仰るこの「おしろい効果」を出している成分とは、
シリカ合成フルオロフロゴパイト
だと思われるのですが。
シリカとは、希釈・増量・ソフトフォーカス効果・粉体の表面改質の目的でメイクアップ用品によく配合される成分で、特徴としては、皮膚表面の凹凸の輪郭をぼかし明度差を減少させるソフトフォーカス効果が高く、吸油性もあるため過剰な皮脂による化粧崩れや肌のテカリを抑制する効果もあります。
合成フルオロフロゴパイトとは、希釈・増量・光沢付与の目的でメイクアップ用品によく配合されている成分で、特徴としては、不純物が少ないため透明度が高くくすみや濁りのない光沢やツヤを与えてくれる効果が高いです。
これらの事からわかるように、この商品は強い色づきや隠蔽感でカバー力を出すタイプのアイテムではありません。
光の乱反射で肌の表面をベールやフィルターがかかったように何となく綺麗に見せるタイプのアイテムなので、感触も軽く、真っ白になる事もないのです。
そして紫外線防止効果も十分にあり、前回の記事で書いた通りビタミンCも配合されている事から、朝の化粧下地として最適♪という結論に至ったのでした。
いきなり「おしろい効果」と言われても、まっちろになってしまうのでは?とか、劇的にトーンアップしてしまうのでは?とか、粉っぽいの?とかとか色々な不安が押し寄せて来ちゃいますよね。
でも成分の知識があれば、こうして落ち着いて読み解く事も出来る訳です。

成分情報は化粧品成分オンラインを参考にしております

せっかくの機会ですので、近年はびこっている
「酸化亜鉛とグリセリンは肌に悪い」という噂
についても書いておこうと思います。
メラノCC ディープデイケアUV乳液はどちらの成分も配合されていない、なかなか珍しい商品でもありますのでね。
結論から先に書いてしまうと、どちらも悪い成分ではありません。
ただ、それぞれはっきりとした特徴があるため、肌質との相性により、よくない効果をもたらしてしまう可能性もあるというだけの事です。
だから「肌に悪い」なんて表現は乱暴&野蛮でしかないのです。
わたくしはハードコアな貴婦人なのでエレガントに解説させていただきますね。
まず、酸化亜鉛が何なのかと言うと、紫外線散乱剤なんですけれども。
紫外線防止効果が高い上に、皮脂と結合し皮脂を固化してテカリを防止するという素晴らしい特徴もある成分なのです。
化粧崩れ防止効果を謳ったアイテムには必ずと言っていいほど配合されています。
肌の上で化学変化を起こして防御する紫外線吸収剤よりも、紫外線散乱剤のほうが肌への負担が少なく敏感肌に適しているという事もありますし。
でも、よーく考えてみると、皮脂と結びついたり固めてしまうという事は、まず落ちにくいため、肌質によっては毛穴に詰まりやすいと言えます。
恐らく、この事実が酸化亜鉛を悪者扱いする原因だと思われます。
と云う訳で!
お肌に柔らかさがなくて毛穴が詰まりやすいと感じている方は、クレンジングをきちんとする事と併せて酸化亜鉛を避けてみるのも、お肌の状態を良くするひとつの手段になるかも知れません。
ちなみにわたくしは金属アレルギー持ちなので、酸化亜鉛を長時間肌につけていると肌表面が赤くモコモコして来ます。
なので、連日・長時間の使用は避けるようにしています。
とは言え、完全に避けなくても、全成分表の上位に酸化亜鉛がある商品を避けるだけで結構違いますよ。
グリセリンも同様です。
グリセリンとは、単なる保湿成分であり、水性で低刺激で安全性が高い上に低価格なので、ほとんどの化粧品に配合されていると言っても過言ではありません。
実は以前こちらの有料記事に

グリセリンによって皮脂(アクネ菌)が増殖したという研究データを載せているのですが、グリセリンを悪者扱いする原因はこのデータだと思います。
データの内容としては、グリセリンはオイリー肌やニキビができやすい肌質には適していない可能性があるという程度の事なんですけどねえ。
ですから、乾燥肌の方が完全にグリセリンを避けてしまったら、乾燥が進んでお肌の状態が悪化する可能性のほうが断然高いです。
と云う訳で!
グリセリンフリーのスキンケアを実践するとしても、グリセリンを忌避するのが目的ではなく、お肌の状態を良くするのが目的だという事を忘れないようにしてください。
重要な事なのでもう一度書いてしまいますが。
全成分表の上位にグリセリンがある商品を避けるだけでも結構違いますよ。

わたくしは化粧品って嗜好品に近い物だと思っています。
誰でも無理に使う必要はないからです。
だから、化粧品に関して不安を煽るような事ばっかり言う人はどうかと思いますし、成分表示を読むだけでその化粧品がどんなものか語る事はほとんど意味がないと思います。
そうなのです。
正しい知識は決して皆様を煽ったり焦らせたり急かしたりはしないのです。
どうか皆様、この事を忘れないでくださいね!
わたくしはこれからも「全ての願いは叶います」とか「これをやれば絶対に成功!」と言い出したり、「顔晴る」とか「最幸」と表記し出したり、パワーストーンの数珠やアクスタを売り出したりせず、美容に関して正しい事を発信して行けるよう頑張ります。

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この下にある「スキ♡」と云うやつを押すと当たりが出るかも知れません。当たりにはわたくしが気に入っている化粧品の商品名が書いてあるのです。それでわたくしは「当たり出た人いるかな~♪」と楽しい気持ちになれるので、押してみる事をおすすめしておきます。

わたくしのメイク技により、ご自分の力でご自分を美しく出来るときめきを感じて戴けますように♡応援宜しくお願いいたします。