最後の世代 ~震災を死ぬまで語る~
2011年3月11日
私は家で昼寝をしていた
3歳上の姉が学校から家に着いたとき大きな揺れを感じた
私の家は工場の二階だったため本当によく揺れ家の外に飛び出した
揺れが収まり家に帰ってきたら醤油の瓶が倒れていた
東京住み当時4歳、私の東日本大震災の記憶
8月上旬私は小学生が政策提言をするイベントに運営として参加した
防災担当になり東日本大震災の復興について調べた
海が見えなくなり、真新しい建物が並ぶ街
ある程度知っているつもりでいたが、改めて東日本大震災の被害の大きさを改めて感じた
福島の地を踏み自分の目で見てみたい
そんなことを感じていたタイミングでインスタで流れてきた合宿プログラムに私は迷わず申し込んだ
施設見学や海遊び、ディスカッションなど盛りだくさんの二日間
伝承館に展示してある写真、請戸小学校の被害、見えない海、雑草が生い茂る元住宅街、帰還禁止区域、処理水放出に反対するデモ隊
福島、東北が経験した試練の大きさに、12年間東京で何不自由なく生活している事への申し訳なさを感じた
今回のプログラムには東京、茨城、福島の高校生が参加した
夜の12時過ぎまで恋バナをしてめちゃくちゃ仲良くなった
前日に処理水の放出が始まったタイミングでもあったので、処理水について皆でディスカッションをした
風評被害に負けない
皆の思いは同じだった
日本に16個ある原子力発電所、核保有国が始めた戦争
私たちは核という目に見えない不安と一緒に生きていく
私たちは核に守られ核に支えられて生きていく
福島から参加した高校生の一人は語り部をしている
彼女は、私たちが東日本大震災の記憶がある最後の世代だからこの経験を死ぬまで福島の地で語っていくと話してくれた
私も頑張ろうと強く思った
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