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【二次創作】仮想美少女ねむ⚡バーチャル Puella Babi Nem Virtualis

本記事は以下の方々の二次利用ガイドラインに従います。


地上波

「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた。でも、彼女も覚悟の上だろう」
「そんな……あんまりだよ。こんなのってないよ」
「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる。避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい。そのための力が、君には備わっているんだから」
「本当なの? 私なんかでも、本当に何かできるの? こんな結末を変えられるの?」
「もちろんさ。だから僕と契約して、仮想美少女になってよ!」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」1話

「君たち仮想美少女にとって、元の身体なんていうのは、外付けのハードウェアでしかないんだ。君たちの本体としての魂には、かわいいをより効率よく運用できる、コンパクトで安全な姿が与えられているんだ」
「仮想美少女との契約を取り結ぶ、僕の役目はね。君たちの魂を抜き取って、アバターに変えることなのさ」
「テメェは……何てことを……。ふざけんじゃねぇ! それじゃあたしたち、コンテンツにされたようなもんじゃないか!」
「むしろ便利だろう? 顔がまずくても、部屋から出られない生活でも、その身体は機材でトラッキングすれば、すぐまた動くようになる。アバターさえ抜かれない限り、君たちは無敵だよ。弱点だらけの人体よりも、よほど戦いでは有利じゃないか」
「ひどいよ……そんなのあんまりだよ……」
「君たちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする。わけがわからないよ。どうして人間はそんなに、魂の在処にこだわるんだい?」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」6話

「やっぱりね。何となく察しはついてたけれど、君はこの時間軸の人間じゃないね」
「お前の正体も企みも、わたくしは全て知ってるわ」
「なるほどね。だからこんなにしつこく僕の邪魔をするわけだ。そうまでして鮫島ねむの運命を変えたいのかい?」
「ええ、絶対にお前の思い通りにはさせない。ザック……いいえ、ザッカーバーグ」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」8話

「バーチャルでかわいいを祈った分、リアルの自分を呪わずにはいられない。あたしたち仮想美少女って、そういう仕組みだったんだね」
「――この国では、想像上の物事のことを、仮想って呼ぶんだろう? だったら、本物の美少女じゃない君たちのことは、仮想美少女と呼ぶべきだよね」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」8話

「毎日業績上げて、理解のある彼女がいて、そんな何不自由ない暮らしをしてる奴がさ、ただの気まぐれで仮想美少女になろうとするんなら、そんなのあたしが許さない。いの一番にぶっ潰してやるさ。アイデンティティを危険に晒すってのはな、そうするしか他に仕方ない奴だけがやることさ」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」9話

「彼女たちは、仮想美少女。かわいいを作る者たちさ」
「いきなり秘密がバレちゃったね。職場のみんなには、内緒だよ!」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」10話

「私は……私は、ねむちゃんとの出会いをやり直したい。彼女を追いかける私じゃなくて、彼女に追いかけられる私になりたい」
「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」10話

「美少女受肉がお塩を生むなら!! みんな死ぬしかないじゃない!! あなたも、私も!!」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」10話

「みすみちゃん、過去に戻れるんだよね? こんな終わり方にならないように、歴史を変えられるって、言ってたよね」
「ナカモトサトシに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな?」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」10話

「本当に物凄かったね、バ美肉したねむは。彼女なら最強の仮想美少女になるだろうと予測していたけれど……まさかあのストラテランの夜を、一撃で倒すとはね」
「その結果どうなるかも、見越した上だったの?」
「遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。彼女は最強の仮想美少女として、最大の敵を倒してしまったんだ。もちろん後は、最悪のおじさんになるしかない。今のねむなら、おそらく十日かそこいらで、この星を壊滅させてしまうんじゃないかな」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」10話

「時間遡行者・蘭茶みすみ。過去の可能性を切り替えることで、幾多の並行世界を横断し、君が望む結末を求めてこの二百年間を繰り返してきたんだね。君の存在が一つの疑問に答えを出してくれた。なぜ鮫島ねむが、仮想美少女としてあれほど破格の素質を備えていたのか。今なら納得いく仮説が立てられる」
「ひょっとしてねむは、君が同じ時間を繰り返すごとに、強力な仮想美少女になっていったんじゃないのかい?」
「君が時間を巻き戻してきた理由はただ一つ――鮫島ねむへの対抗心だ。同じ理由と目的で何度も時間を遡るうちに、君はいくつもの並行世界を、螺旋状に束ねてしまったんだろう――鮫島ねむの存在を中心軸にしてね」
「君が繰り返してきた時間、その中で循環した因果の全てが、巡り巡って鮫島ねむに繋がってしまったんだ。あらゆる出来事の元凶としてね」
「お手柄だよ、みすみ。君がねむを最強の美少女に育ててくれたんだ」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」11話

「僕たちはね、有史以前から君たちの文明に干渉してきた。数えきれないほど大勢の仮想美少女が、ザッカーバーグと契約し、希望を叶え、そして絶望に身を委ねていった」
「僕たちの文明では、かわいいという現象は、極めて稀な精神疾患でしかなかった。だから君たち人類を発見した時は驚いたよ。全ての個体が、美少女への欲望を持ちながら共存している世界なんて、想像だにしなかったからね」
「もしも、あなたたちがこのメタバースに来てなかったら?」
「君たちは今でも、スーツで満員電車に乗ってたんじゃないかな」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」11話

「……私ね、未来から来たんだよ。何度も何度もねむちゃんと出会って、それと同じ回数だけ、あなたが炎上するところを見てきたの。どうすればあなたが助かるのか、どうすれば運命を変えられるのか、その答えだけを探して、何度も始めからやり直して」
「それって……ええ?」
「ごめんね。わけわかんないよね。気持ち悪いよね。ねむちゃんにとっての私は、出会ってからまだ1ヶ月も経ってないVtuberでしかないものね。だけど私は……私にとってのあなたは……」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」11話

「みすみちゃん、ごめんね。私、仮想美少女になる」
「私、やっと分かったの。叶えたい願い事を見つけたの。だからそのために、この命を使うね」
「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった君なら、どんな途方もない望みだろうと叶えられるだろう」
「本当だね?」
「さあ、鮫島ねむ。その魂を代価にして、君は何を願う?」
「私――」
「……」
――全ての人類を、生まれる前に美少女にしたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての人類を、この手で
「その祈りは……! そんな祈りが叶うとすれば、それはやさしい世界なんてレベルじゃない、自由意志そのものに対する叛逆だ! ハッ……君は本当に神になるつもりかい?」
「神様でも何でもいい。今日まで肉体と戦ってきたみんなを、希望を信じた仮想美少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい。それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。これが私の祈り、私の願い。さあ、叶えてよ! ザッカーバーグ!!」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」12話

「鮫島さん、それがどんなに恐ろしい願いか分かっているの?」
「たぶん」
「未来と過去と、全ての時間で、あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。死ぬなんて生易しいものじゃない、未来永劫に終わりなく、人類を美少女にする概念として、このメタバースに固定されてしまうわ」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」12話

「ねむ。これで君の人生は、始まりも、終わりもなくなった。この世界に生きた証も、その記憶も、もうどこにも残されていない。君という存在は、一つ上の次元にシフトして、ただの概念に成り果ててしまった。もう誰も君を認識できないし、君もまた、誰にも干渉できない。君はこのメタバースの一員では、なくなった」

「仮想美少女ねむ⚡バーチャル」12話

劇場版【新編】叛逆の物語

むかしむかし みらいのむこう
おじさんたちは めたからきたごーぐるととりひきしました
かわいいすがたにしてもらうかわりに
かそうのくうかんをあたえられ おそろしいおきもちたちとたたかうのです
あらゆるせかいのおじさんが かわいいおんなのこにしてもらい
かぞえきれないおじさんが おきもちたちとたたかい
やがてだれもがちからつきていきました
かわいくなったおじさんたちには ひみつのうわさばなしがながれています
このよからきえてしまうそのときには ばびにくのかみさまがおこしになられて
すべてのかそうのおんなのこたちは すてきなおくにへみちびかれるのです
かなしみとにくしみのない すてきなおくにへみちびかれるのです

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル【新編】叛逆の物語」

「ケーキ、ケーキ、まあるいケーキ。まあるいケーキはだーあーれ?」
「ケーキはねむ?」
「ちーがーう。わーたーしーはーびーいーる」

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル【新編】叛逆の物語」

「ザッカーバーグ、あなたたちの狙いは何?」
「もちろん、今まで仮説にすぎなかった『仮想特異点』を、この目で見届けることだよ」
「何のために? かわいいなんて理不尽だって言ってたくせに。ねむちゃんの存在を、ただ確認するために、こんな大げさな段取りまで用意するわけがない」
「……ねむちゃんを、支配するつもりね!」

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル【新編】叛逆の物語」

「みすみちゃん!」
「やめて……ねむちゃん……!」
「見えた! ザッカーバーグの封印なのです!」
「あれを壊せば、あんたは自由になれるんだ、みすみ! ザッカーバーグの干渉を受けないまま、外の世界で、本当のねむさんに会える!」

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル【新編】叛逆の物語」

「あれが……バーチャル美少女ねむ……?」
「ええ。いつか私たちを導く、仮想特異点」(BGM: ココロコスプレ バラードver.)
「……そうだった。私は、みすみちゃんのために……。こんな大事なことを忘れてたなんて」
「まあ、余計な邪魔が入ったからね。ちょっとした、回り道になっちゃったかな」
「やれやれなのです」
「待たせちゃってごめんね。今日までずっと頑張ってきたんだよね」
「ねむちゃん……」
「さあ、行こう。これからはずっと一緒だよ」

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル【新編】叛逆の物語」


『闘争の果て』、素材:楮紙板締染、2024.02.20


「お、おい!?」
「何よこれ!? 蘭茶さん!?」
「アバターマテリアルが、呪いよりもおぞましい色に!」
「何なのあれ!? 欲望? 執念? いや違う……蘭茶みすみ、あんた一体!?」
「理解できないのも当然ですよ。そうそう、誰に分かるはずもない。この想いはわたくしだけのもの。ねむちゃんのためだけのもの」
「みすみちゃん、だめ……私が裂けちゃう!」
「言ったでしょう、ねむちゃん。もう二度と、あなたを放さない」

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル【新編】叛逆の物語」

「世界が書き換えられていく……このメタバースに、新しい概念が誕生したというのか!?」
「そういえば、あなたは覚えていませんでしたね。わたくしにとっては二度目の光景だけれど」
「何が起きているんだ。蘭茶みすみ、君は何に干渉してるんだ。何を改竄してしまったんだ!」
「信じられない。呪いに染まったアバターが、消え去るはずの君の魂が……なぜ……?」
「思い出したんですよ。今日まで何度も繰り返して、傷つき苦しんできた全てが、ねむちゃんを想ってのことだった。だからこそ、今はもう痛みさえ愛おしい。私のアバターを濁らせたのは、もはや呪いでさえなかった」
「それじゃあ、一体!?」
「あなたには理解できるはずもありませんよ、ザッカーバーグ。これこそが人間の感情の極み、かわいいよりも熱く、お気持ちよりも深いもの――」

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル【新編】叛逆の物語」

「みんな? 一度に質問されすぎて、鮫島さんが困っているわよ。少しは遠慮しないと」
「私は蘭茶みすみ。はじめまして、鮫島ねむさん。ねむちゃん、って呼んでもいいかしら?」

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル【新編】叛逆の物語」

「鮫島ねむ、あなたは、美少女が尊いと思う? 自己決定よりもかわいいを大切にしてる?」
「私は……尊いと思うよ。やっぱり、遅かれ早かれ全人類は、美少女になるんじゃないかな」
「そう……なら、いずれあなたは、私の敵になるかもね」
(アンバサダーの肩書を渡す)
「……やっぱり、あなたの方が似合うわね」

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル【新編】叛逆の物語」



さあ、それでは今宵のの幕開け

「劇場版 仮想美少女ねむ⚡バーチャル〈ストラテランの廻天〉」特報第1.1弾

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