第2子「長女」の妊娠・出産まで⑤
私が働いている職場の利用者にも
「膠原病」の方はいらっしゃるので
なんとなくはわかりましたが…
それでもなんにせよ「原因不明」は怖い。
ただただ不安と戦っていました。
5日目にもなると酸素をつけていれば
多少は、集中して意識さえすれば
眠らずに考え事をする余裕も出ます。
その間頭には「どうしよう」ばかり。
ただでさえ長男で忙しいのに
長女も心臓の穴で経過観察だし
それに加えて私が病気なんて…
子供を守る立場の親が弱ってちゃ
どーしよーもないだろう!全くもう!
頭ではわかっているのですが…
もう、本当に身体が弱りきってます。
本来ならば明後日退院できたはず。
でも「明後日退院予定日です」とも
何にも言われないし…
長男の入院で学んだことは
入院時には「入院計画表」なるものが
A4サイズの上で親に1枚渡されます。
大まかな内容が全て記入されており
「診断名」「治療方針」「退院予定日」
など知りたい内容が書いてあります。
もちろん私ももらっているはずですが
なにせ当日は状態酷かったので
全くと言うほど何も覚えていません。
この私が過ごしている個室内に必ず
書類があるはずだけどそれもない。
そこでわざわざ呼ぶのは嫌だったので
たまたま点滴交換しにきた看護師に
声をかけて書類はどこか聞くと
「今回はご主人に渡していますのでこの部屋にはありません。サインが当日必要だったので、お母さん状態ひどかったこともあり、ご主人が荷物持っていらした時に記入してもらい、そのまま渡しました。もし必要でしたら病院分の書類をコピーしてお渡ししますよ」
とのことでした。あ、そうなのね。
探してもないということね。
たしかにいつも長男の書類には
サインしてたし今回サインした記憶ない。
そうか、そうゆうことなのね。
なんて頭で冷静に考えながらも
書類をお願いして、待つこと5分。
この病棟の看護主任が来ました。
手には書類が握られています。
「病状の説明や診療方針などは、私(看護師)からは伝えられませんが、今回のケースは非常に稀なので、こちらも色々試行錯誤しながらの治療です。記載されていることと違うかもしれませんが、1日でも早く良くなるために、私たちも最善を尽くさせていただきます。」
そんな前置きされて渡された紙の
入院計画書には「不明」という用語が
何箇所にも記入されているだけでした。
本当に「不明」ワードばかり。苦笑
思い詰めても仕方ないなとは
やっぱり頭ではわかっていても
この日を境に病室に誰もいない時の
ふとした瞬間、急に涙腺崩壊して
涙が溢れることが続きました。
今考えると本当に精神的にも
私は追い詰められてたと思います。
酸素をつけていれば泣いても
呼吸が乱れもそこまで苦しくなくて。
でも長時間泣いてたり
あまりにも過呼吸気味に泣くと
やっぱり涙よりも苦しくて
泣いてるのにナースコール押して
「ごめ…な…さい」
と伝えるも伝え切れず。
日勤なら看護師も多少余裕あるのか
仕事もあるだろうけれど
私が泣き止むまで優しく温かく
背中をさすり続けてくれました。
もちろんナースコール押さずに
1人で泣いていても良いのですが
私のバイタル(血圧・酸素濃度等)は
その日の担当看護師のPCに
常時反映されているため…
私が泣きすぎて酸素濃度が下がれば
ナースコール押さずとも勢いよく
走ってきてくれるんです。申し訳ない。
だったら自分で押します。すみません。
この頃毎日のように主人からLINEや
声だけ送る機能もついているので
主人が声を送ってくれたりと。
私は調子がいい時に返信を打って
送ることをしていました。
もちろん涙が止まらない時は
主人の声を聞くようにしてました。
お互いiPhoneなので機能としては
FaceTimeもあるけれど…
私にそれができる状態ではなく。
長男と会話もしたかったけれど
長男のために笑って話すことなど
本当に無理だったので一切なし。
食事も変わらずほとんど食べられず
トイレのためだけに歩くようなもの。
いつからシャワー入っていないのか。
いつから鏡で自分を見てないか。
いつから歯を磨いていないか。
(特別個室というのは、まじで広くて。トイレより洗面所が遠いため、あまり行けず本当に困っていました。)
いろんなことを考える余裕が生まれ
酸素は継続して繋いではいましたが
少しずつ自分でやれることが
ひとつひとつと増えていきました。
でもやっぱり食事もまともに
病院食という量であるけれど
完食することができませんでしたが
それでも食べられるようはなり。
そして本来退院する日であった7日目も
とっくに過ぎてしまった9日目…
やっと酸素を短時間外す許可が降りて!
さらにその日の夕方、やっと私の
原因不明だった発熱の原因が判明しました!
さて、今回はここまでになります。
次回本当に病名もわかり
退院できるお話ですっっ
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