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転業・転職のチャンス到来

こんばんは。(株)八重コンサルティング代表の鈴木智恵です。
ここ数年は林業や木材産業向けにITコンサルタントのような仕事を中心にしていますが、元々いろんな業種・業態向けにコンサルタントをしてきました。ここではその経験から、日々降りてくるアイデアやシェアすると誰かの役に立ちそうな内容を発信しています。
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このところ大手ホテルの従業員が他の企業に一時的に就業したり、居酒屋チェーンの休業店舗従業員がスーパーに貸し出されたり、様々な人の異動をニュース記事で目にします。

今日は私の本業の林業業界に触れる話題です。先日、ちょっと面白いご相談を頂きました。

■ 林業への転向

「ある人たちに、林業がどんな業界なのかを説明してほしい」
というもの。聞けば、イベントを主催する会社を今年の2月頃に設立したばかり。創業者は(推定)30代~40代の男性5人で、皆それぞれに多彩な経歴の持ち主。創業直後にコロナ禍に見舞われ、イベントは1件も催行できないまま。そうこうしているうちに北海道内の林業事業者から「全員でうちに来ないか」と誘われたとのこと。

私が会った時点では、この先イベント業も難しいと予測でき、林業への転業も真剣に検討していると言っていました。この先イベント業もしばらくは難しそうですからね。。。

■ コロナ禍で林業はどうなる?

余談ですが、林業って一般の人にはかなり馴染みの薄い業種ですよね。特に都市部で働くオフィスワーカーにはどんな仕事なのか想像するのも難しいと思います。今日は本題ではないので見送りますが、林業についてまた別の投稿で説明していきたいと思います。

林業業界(ここでは伐採~製材まで)について、コロナ禍がどう影響するのか。

短期的(直近、数カ月~半年)だと、BtoCの仕事ではないですし、山林で伐採するのは「3密」にはあまり抵触しないので、緊急事態宣言や自粛要請の影響は少ないです。
中長期的(半年~数年先)には、今後景気が後退していくなら、その流れに沿って例えば住宅の建設数が減るなどして、木材需要は緩やかに減衰すると予測されます。ただし、住宅需要が全てではないですし、電力など落ちにくい需要もあるので、他のBtoC業種に比べればずっとマシのはずです。

まぁ、もともとここ数十年の間、停滞している業種(失礼)なので発展的な感触はまだないですが…。林業のお話は長くなるので今日はこれくらいにしておきます。

■ プレイヤーの再構築

林業以外の社会全体のお話に戻します。
例えば店舗やオフィスなどの物件(不動産)を持っていた人・企業は、今まで安泰とされていましたが、今後は縮小することが予想されています。逆にインターネット上のサービスなど、今までメインストリームではなかった業態や働き方が注目されて主流になったり。要するに社会のメインプレイヤーが交代するようなことが、今後いろんな分野で起きてきます。

■ 転業・転職のチャンス

社会のあちらこちらでプレイヤーの再構築が起こるということは、企業もそこで働く人も再構成を強いられる、ということです。報道などでネガティブなニュースばかりを聴いていると、これからどこも不況になるように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。逆に好況になる業種・業態も沢山あります。この再構築の中で、転業・転職に猛烈な追い風が吹いてきます。今後の転向を検討している会社も人も、この機会を逃す手はないでしょう。

そして「転職」についてもう一つ付け加えると、転職は別の観点でもチャンスです。というのは、コロナ禍で活況な企業や影響が少ない企業は今も人を募集しています。採用活動の面談などはオンライン化せざるを得ないので、遠隔地でもやりやすい状況ですし、さらに今はStay Home期間で家にいるので時間的に融通が利き、企業研究やオンライン面接などの活動もしやすいですよね。

■ シナジー効果

コロナ禍になってから異業種に転向するというのは、元々そこで活躍していた企業・人に比べると経験値が不足していて不利なわけです。でも、逆に言うと別の業界での経験があるので、そこでのノウハウを生かしたり、あるいはいずれ元の業界に戻った時に何か得て帰れるようなものを作る工夫をすると良いです。

冒頭で例に挙げた林業へ転向する人には、今までの経験を生かした新しい目線で取り組んでほしいと伝えました。普通に林業をするのではなく、既存の業者と競争するのでもなく、です。

例えば、本業のイベントで販売できる林産物(森で採れる木以外の物)を商材として探したり、創業メンバーの元ベーコン職人の方には伐倒した丸太から作ったチップでベーコンを作って販売するとか、そういう目線で取り組むことをお勧めしました。

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今日のお話はここまでです。では、良い夜を☆彡

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