かけがえのない人間であるためには
私を心のどこかで支えているもの、それはココ・シャネルの生き方。(前にも記事書いてた→私がシャネルに惹かれる理由)
正直なところ、女ひとりで社会の中で自分の足で歩くこと、誰にも何ものにも依存しないことは、辛いなと思うこともある。
でも、そういうときにふと思い出すのがシャネルの生き方なのだ。
見た目にもキツそうな雰囲気の彼女とはたぶん、同時代に生き、同じ職場にいたとしたら仲良くなれないだろうな…と思いつつ(私はストイックな性格ではないし、こんなにも仕事にすべてを捧げる生き方を選択していない)、それでも、女性にいくつもの自由をもたらした彼女に憧れる。
とはいえ、私はシャネルになりたいわけではないし、シャネルのように生きたいわけではない。
誰かに媚びることなく、依存するでも、束縛されることもなく、自分が自分らしく生きたいと思っていて、そんな私にココ・シャネルの言葉は時として魔法のように力を与えてくれる。そういう存在。
約2年前、公務員を退職する少し前に、自分を鼓舞するためにシャネルの香水「No,5」を購入した。(ちなみに、シャネルは香水をビジネスとして成功させた初めての人らしい)
マリリン・モンローが「夜に何を着て寝るか」という問いに「シャネルのNo.5」と答えた有名な香水。
「媚びない香りだな」と思った。
以来ずっと、おまもりのように身に着けている。
シャネルは、嫌悪感や違和感を我慢しなかった。嫌いなものを徹底的に排除した。(排除したというより、「嫌いなものしかないのなら、自分で作り出してしまえばいいでしょ」と言わんばかりに、例えばゴテゴテのドレスや、女性を不自由にするコルセットなしでも、シンプルで美しく女性が着やすいものをデザインした。)
真っ直ぐに進みたいときは特に、香水をすこしだけふりかける。そうするとなんだか気持ちが整う。流されないように前を向ける。自分らしく生きるために、譲れないものはなにか改めて考えることができる。
誰の顔をうかがうでもなく自分が選択して自由に生きるためには、こうして嫌悪感や違和感を整理しながら、何が起きても「自分で責任をもつ」と腹をくくって、人生を受け入れていく覚悟がいる。
誰かが言っていたからとか、大勢の人がそうしているからとか、そんなことに流されない生き方。おかしいと思うこと、嫌だなと思うことをなあなあにしない生き方。
自分で考えて、自分がそうしたいと思う方向に(時間がかかっても)舵をきらなくてはならない。たとえそれが、他の人と違っていても。
「かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない」(ココ・シャネル)
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ちなみにトップ画像に写っているものが、私がおまもりにしている「No,5」とシャネルの言葉をまとめた本。でも実はシャネルの生き方に出会ったきっかけはまんが版の伝記でした。たまたま目についてパラパラ読んでみたところ、なんとロックで情熱的な生き方なんだ!と衝撃を受けたものです。(子供向けの伝記は、とてもわかり易い)
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