どこに行っても餃子が好き
私、好きな食べ物と聞かれたら、うどんと餃子と答えます。餃子が好きなんです。それは、どこに行っても同じです。
子どもの頃の餃子＝私の出番
子どもの頃、土日に父が晩御飯を作ると、たまに餃子の日がありました。餃子の日は、夕方６時ごろにテレビを見ながら餃子を包むのがお約束。お手伝いは嫌いじゃないしよくした方だと思うけど、餃子の日は「私がいないと包み終わらないでしょ！」というぐらい、強気でお手伝いしていました。それを晩ごはんの時間に父が焼いてくれるわけですが、うまく焼けても焼けなくても、やっぱり自分が包んだ餃子は美味しいんですよね。そんな子どもの頃の記憶が、私を餃子好きにさせているのかもしれません。
モンゴルでも「水餃子がいい！」
そして大人になり、就職先に選んだのはモンゴル。モンゴルでは色々な「小麦粉で練った皮に肉を包んだ料理」があるんですが、私が好きなのは定番のボーズ（小籠包のように蒸す料理）ではなく、茹でて調理する「バンシ」。要は水餃子ですね。モンゴルでは旧正月を祝いますが、旧正月には親戚や友人の家を周り、お邪魔するたびにボーズを食べさせられるという慣習があります（少食の私には辛いイベントです）。その中でも、バンシがあればバンシを食べていました。バンシならなんとか食べられる。
ちなみに、中の餡は羊の肉で同じはずなので、なぜ茹でたほうが好きなのかはよくわかりません。
それ以来、モンゴルでは冷凍の水餃子を買い、よく「水餃子スープ」を作っていました。ラー油をかけると最高。羊肉なので好き嫌いは分かれると思いますが、モンゴルでのごちそうでした。
モンゴルでウクライナ風「ポテト餃子」に舌鼓
私が働いていた当時、ウランバートル市内にウクライナ料理を出すお店がありました。上司がこの店を好み、よく接待などでも連れて行ってもらいました。お店も広く、騒がしくない上に、たまに生でピアノ演奏もあるなど、洒落た店でした。
この店ではボルシチの他、ハルチョという辛いスープ（私はボルシチよりこちらの方が好み）など、色々な料理を知る機会がありました。その中で私が好きになったのは、「ポテトの水餃子」。マッシュポテトを餃子の皮で包み茹でたものです。本当に、マッシュポテトしか入ってない。肉も入っていない餃子なのですが、じゃがいも好きの私には大ヒット（フライドポテトも好き）。接待する側なのに率先して「じゃがいものバンシ（水餃子）食べたいです！」とリクエストしていたほど。いや、この味はお客さんの日本人も好きでしょ！って勝手に思ってました。
当時、「クリミアが侵攻されたから、ウクライナの食材が届かなくなってるみたいなんだよね」と上司も寂しそうでしたが、その後のコロナ禍、そしてウクライナの情勢が関係あるのか、2023年に行った時は営業しているかわかりませんでした。
ロシアで水餃子にキレる
そんなモンゴルから、ロシアに旅行に行きました。モンゴル人の団体旅行に日本人が一人だけ混ざるという、不思議な旅行。そこで、イルクーツクの宿に泊まりました。そこでの食事に出てきたのが、サワークリームでおめかしをした「バンシ」。モンゴルから来た私は、「ここまできてバンシなんか食べたくない！」と毒づきながら食べました。しかも、餃子にサワークリームなんて。
お気づきの方もいるかもしれませんが、これはれっきとしたロシア料理の「ペリメニ」だったのです。何も知らずにロシアに行った私、恥ずかしい。もちろん、ペロリと平らげましたよ！ペリメニだってわかっていればもっとありがたく食べたんだけどなぁ…
年末休みに餃子作り
そして、インドネシアに赴任した私。普段は忙しく適当な自炊で食べていましたが、年末年始に休みが取れるとわかり、餃子を自作しました。なぜそこで餃子を…というツッコミはさておき、作ってみたかったんですね。
インドネシアはムスリムが多いので、地域的に豚肉が売っていない、または他の肉より高い地域もあります。私も思い切って豚肉のミンチを買い、その他の材料を集めました。IHのコンロと、フタのないフライパンで焼くのが大変でしたが、初めて一人で作ったにはなかなかの味でした（自画自賛）。見た目はちょっと…でしたけど。
こんなに餃子が好きなのに
そんなこんなで、どこに行っても餃子好きの血を発揮しているわけですが、せっかく焼き餃子（一番好き）大国の日本に戻ってきてから、そんなに餃子を食べていません。今住んでいる家に、フタ付きのフライパンがないとか、冷凍餃子をしまうための冷凍庫が小さいとか色々理由はあるんですが、多分好きすぎて食べられないんだろうな〜と。特別な食べ物になってしまっているんですね。
今度スーパーに行ったら、冷凍餃子を買って焼いてみようかなぁ…あ、あとお酢もないんですよ、うち。それに胡椒も…（私は酢胡椒が好き）
本当に好きなのか疑われそうですが、餃子は大好きです。
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