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「人生会議〜子育て・介護を楽しむ旅行へ」パパママ・ヤングケアラーの若者へ

人生会議と多世代の外出•旅行支援
子育て×介護に直面する、

それは、20代〜50代に経験すると思われるかもしれませんが、

実は、10代でも。

初心者であっても、ベテランであっても、

周りに経験者がいる人でも、全く初めての環境にいる人でも

多世代が子育てx介護に楽しんで取り組みやすくなる仕組み作りを考えている中塚智恵です。

私たちのように、10代に祖父の介護に直面した場合、1年に4回くらいは、家族みんなで外出や旅行に行きたいな、車いすでオッケーな場所はどこなのか、車いすで思う存分楽しめるのか?準備が煩雑だったり、力作業だと家族の負担も大きくなるので実現しにくいな等、家族全体のバランスや想いを考えて計画を立てる必要があります。

30代になった現在、2日前に「祖母の終末期」を家族会議しました。緊急入院したのです。終末期のアンケートみたいなのに、家族の答えを出すためです。大きく変わったなと思ったのは、中塚家の方針。今までは、家族のキーパーソンである父が、家族の方針を決め、それに従う方向でしたが、家族一人ひとりの想いや考え方は様々。そのやり方では不満やわだかまりが残ることから、家族一人ひとりが意見を伝え合う方法に変えました。

なぜなら、

父や母は、助かって欲しいという想いが強く、医療の可能性に重きを置く。医療によるリスク・制限・祖母らしい過ごし方に対しては無知。

私や兄は、医療専門家でもあるため、知識は豊富。医療の側面だけでなく、終末期の心地よい過ごし方も、父母に学んで欲しいという想いもあります。

そこで、

今直面している「祖母の終末期。祖母にとって、どんな過ごし方が嬉しいのか」というテーマ

で、家族一人ひとりが想いを伝え合い、祖母の想いも尊重した上で、「治療方針から、毎日の過ごし方」の方向性を決めていきました。

だいたい、

明日、亡くなるかもしれない、

という時に、求められてきます。

それなのに、人生会議をしたことがない家族がほとんどなのです。

この時に必要なのは、

家族で大切なことの軸を決める対話と決断です。

それにより、治療方針が決まったり、退院先が決まったり、日々の暮らし方が決まったりします。


それには、

今でいう、【人生会議】のワンシーンですね^^

シーン①

祖母は、喉がカラカラで、お茶を飲みたいと希望を伝えてくれました。

しかし、医師・家族としてはこんな心配がありました。

・飲み込みが悪くて肺炎になったらどうしよう。

こういう場合、「お茶は絶対ダメ」という治療方針もあります。

→人生会議:これから体調が悪くなる可能性の方が高く、喉がカラカラのまま老衰する過ごし方も本人にとって苦であろう。そのまま点滴が長引いても心臓に負担がかかる。調子の良い時に、とろみをつけたお茶を試して、本人の希望を叶えつつ、生命力にかけよう。ということにまとまりました。


シーン②

私が10代の頃、車いすの祖父も一緒に、家族みんなで外出したいという思いがありました。その時祖父は、施設で暮らして10年。このままでは、家族写真が全て施設の中であり、家族が揃って思いっきり笑ったりする時間がなく、時を迎えるのが嫌だったのです。少しでも楽しい毎日を送ってもらいたいと思い、好きなマンゴーや、器用な祖父にペーパークラフトの本をプレゼント。

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祖父が作ったペーパークラフト 白鳥

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私:外食に行ったり、時に家に帰って過ごしたりして、楽しいことしてみない?

祖父:みんなに迷惑がかかるからまぁいいわ。

私:本当にいいの?ダン(飼い犬)にも会いたくない?美味しい寿司も時には食べたくない?

祖父:そりゃ時にはそんなことができたらいいけど

祖父は、家族に負担がかかることを気にかけており、本来の気持ちを抑えているように感じました。

そこで、まずは家族に話をしてみました。

私:車いすのおじいちゃんと外食したり、年末は家で過ごすことやってみない?

家族の不安

・車いすで外出も、車いすで家で暮らすのもやったことがないからわからない。

・大変そうで踏み切れない。

・仕事も育児もしているから、それだけで手一杯

これらに関して、どんなことだったら家族は楽しめるのか、どんな風に工夫すればできそうか、と丁寧に家族で話し合い、車いすを使っていても、祖父の体が元気なうちに、家で半日過ごすという決断に至りました。

外出と言っても、施設から、自宅への外出です。

こうして、無事に家族みんなで笑顔たっぷりの時間を作ることができました。

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家族で宴会をして、誕生日祝いもでき、祖父の兄弟や離れて暮らす子供、一緒に暮らす家族全員が揃う良い思い出になりましたし、祖父が他界した今も、家族と親戚の間での共通の話題になっています。

家族みんなで納得した幸せだと感じる行動をとることができました。

【多世代が一緒に外出•旅行に行くために考えること】

自分の家族の介護を経験したNPO法人モリーズと中塚智恵が、

・10代〜30代にとって、子育と介護の両立が身近なる

・多世代の旅行に向けた家族会議

・車椅子やベビーカーを使用している家族と一緒に外出や旅行に行きやすくなる準備

を教えてくれる企画を行います^ ^


ファミリーマップという家族全体のバランスや助け合える協力関係を、可視化して家族みんなで話し合えるような講座を12月21日(土)ソニーシティ大崎で開催です。

また、講座の第2回目として、安心して外出や旅行に行けるようにロードマップ作りの講座も1月18日(金)開催予定です。

③ファミリーマッピング・ロードマッピング案内

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NPO法人モリーズ・森安:保育士✖️社会福祉士✖️ケアマネージャー✖️理学療法士といった多世代に関わるエキスパートです!ぜひ、アドバイスを求めていただけたらと思います^^

NPO法人モリーズ・森澤:父の介護中。介護の悩みはメンバーの森安に相談しながら、家族がホッとして外出できる場所を繋げようと、ソトニーを運営。同じ状況な者同士、介護の相談はなんでもしていただけたらと思います。

車いす旅技ラボ・中塚智恵:祖父母の介護、膝の悪い母。オーストラリアに来た母に車いすが必要になったが、ノープランで車いす旅行を成功させる。理学療法士・オーストラリアでの障がい者+車いす旅行に携わった経験を活かし、現在は車いすユーザーの想いに焦点を当てた「車いす旅技冊子の制作」を手がける。国内の福祉に留まらず、障がい・車いすで国境を超え、海外のサービスにも強いグローバル視点の持ち主。家族目線、専門家目線、海外旅行にもお答えできます。


介護や子育てを兼ねていても、大切な家族との時間が持てる機会に繋がりますように^ ^

イベント詳細:会場セキュリティーのため、12月15日までの参加者登録にご協力ください。


他にも、【旅行・外出への人生会議】に関してご要望があれば、お聞かせください。声に答えるというマーケティング目的の、トライアルを兼ねています。

いただいたサポートは、W Innovatorsの立ち上げに使わせていただきます。