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感情を感じるのがむずかしいなら

感情のままにふるまわないのは大事だと思います。

ですが、自分の内がわに湧いてきた感情をおしころして見ないようにするのは、精神的にも健康的にも、すごく良くないなぁと思います。

それに運勢的にも、感じないのはもったいない。

なぜならば、自分の内がわに湧いてきた感情や感覚は、生命体としての自分からの大事なメッセージだから。

思考ではつかめない、いまの状況をつかんで、自分らしく生きるために必要な知恵をつたえてくれています。

感情や感覚をとおして伝えられる身体の知恵は、思考だけにたよる限界を超えたもの。

身体で感じる知恵とは、思考も、顕在意識も、潜在意識も、すべてふくんだ、自分全体としての知恵です。

というお話を熱くすると、よく「とくに何も感じていません。」「自分がどう感じているのかわからない、感じるのがむずかしいです。」といわれます。

かつてのわたしもそうでした。感じるのをさけるように、分析をしたり、自分を納得させる説明を考えついたりするやり方に、慣れきっているんですよね。

もしそうならば、まずは、「自分の内がわに湧いてくる、考え、感じ、すべてをあるがままに見ていく」という習慣づくりに、ぜひチャレンジしてみてください。

「感情を、感じなければ!」と考えれば考えるほど、身体はかたくなって、ますます感じにくくなるものなので。

まず、いま頭に浮かんできたことを、ただただ、あるがままに認めます。

たとえば、こんなふうに。

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(感じるのが大事って言われても。。感じないな~。感じるなんて難しいよ。)と思ったら。
⇒「わたしの中に、感じるなんて難しい、という感じがあるんだな~」と自分にいいます。
※口には出さなくても、心のなかで自分の内がわに向けて伝えればいいです。

そうすると、胸のどこかでモゾモゾっとするかすかな感覚があるのに気がつくかもしれません。

そしたら、
⇒「わたしの中に、モゾモゾした感じがあるんだな~」と言います。
※口には出さなくても、自分の内がわに向けて伝えればいいです。(以下同じ)

*****

モゾモゾとか何も感じなくてもかまいません。何かを見つけるためにしているのではなく、自分の内がわに目をむけている、のが大切なんです。

ただ、かすかでも何かちがう感じが出てきたら、認めてあげてくださいね。
そのモゾモゾとした感じを認めると、そのあとに、(感じるなんて怖いもん)という気持ちがあるのだと気がつくときもありますから。

*****

(こんなことをやって意味があるのかな。)
⇒「わたしの中に、こんなことをやって意味があるのかな、という感じがあるんだな~」と言います。※

(なんだかイライラする)
⇒「わたしの中に、なんだかイライラする、という感じがあるんだな~」と言います。※

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浮かんできた考えや、感じていることに気がついて、「わたしの中に、○○という感じがあるんだな~」と認める。
これだけで自分の内がわにスペースがあきます。

スペースがあくと、ひとつの考えや感じにとらわれることなく、他の感覚があることに気がつきやすいんです。

浮かんでくる考えや感じは、それぞれが一致していなくて、矛盾していることもおおいです。矛盾していてもいいんです。ぜんぶをあるがままに、ただただ見ていく。

たとえば、(矛盾があるといけない)と思ったなら、
⇒「わたしの中に、矛盾があるといけない、という感じがあるんだな~」と言います。※

ともかく、すべて、こうやって見ていきます。よかったらひとまず試してみてください。

まずはひとつの考えや感じにとらわれず、自分のなかにスペースを空けられるようになる。ここから自分との対話がはじまっていきます。


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