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親知らずの抜歯紀行

君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ。

よしもとばなな「彼女について」

夫の確定申告の手伝いにかまけて、自分の医療費控除の申告を忘れていました。あぶないあぶない。去年は、虫歯の治療でセラミックの歯(諭吉7人!)を入れたり、親知らずを抜いたり、なんだかんだで年間医療費が10万円オーバーだったのでした。

上下左右に4本そろった親知らず。2009年、突如、左下の奥歯にズキズキと激痛が走って、歯医者に駆け込んだら「虫歯ちゃうよ。親知らずが伸びてきよんねん」と鎮痛剤を渡されました。先生の「もし妊娠中やったら鎮痛剤飲まれへんところやったから、はよ抜いといたほうがいい」のアドバイスに、大きく頷き、こんな痛みにまた遭うくらいならすぐ抜く!と意気込んだのに、喉元すぎればなんとやら。「痛い」「腫れる」の噂に足がすくみ、先送り先送りで、ひよこの妊娠・出産も運よく難なくやり過ごし、気がつけば6年越しの人生の宿題でした。

抜くに至ったきっかけは、セラミックをかぶせるほどに深まってた虫歯でした。水を飲むと右下の奥歯が沁みて、ついに親知らずが虫歯に!?と、6年ぶりに歯医者に行ったら、「親知らずはなんともないけどねぇ。違う歯が、ひどい虫歯やけど」。知らなかったんですが、痛いのは奥歯でも、蝕まれてるのは違う歯って、「虫歯あるある」なんですね。

ひととおり治療してもらったら、さぁ、次は、親知らずどうする?問題。ひよこも以前ほど手がかからなくなってきたし、なにより、仕事の融通を考えたら2016年がリミットなので、ここで年貢を納めることにしました。

上の左右は、歯医者でするっと抜いてもらいました。ご多聞に漏れず、するっと。抜いた歯は「いる?」と聞かれたので、もらって、ひととおり鑑賞したあとに玄関先の植え込みに埋めました。

下の左右は、紹介いただいた大学病院で。担当は、若い研修医のお兄ちゃんでした。抜歯後の痛みは、先生の腕もあるかもしれないけど、それより、歯の生え方≒抜かれ方だな、というのがわたしの感想です。左の歯は、歯茎を切って、チェーンソーみたいなので歯を2分割して、ペンチで摘出。右の歯は、歯茎を切って、そのままの歯をペンチで摘出。チェーンソーの出動があるかないか(=縫合の度合?)で、ぜんぜん痛みが違いました。左のときは、1週間後の抜糸まで痛みを引きずっていたけど、右のときは、違和感はあれども、翌日に焼肉をもりもり食べられたので。

どこかで誰かに、「副作用や痛みを予測しない」というライフハックを教えてもらったことがあります。聞いたときは、「だから、なんやがな」と思ったけれど、上下左右の親知らずを抜くのにかかった4ヶ月間、このフレーズにどれほど救われたか。もし今、親知らずを抜くか抜くまいかで悩まれている方がいらっしゃれば、このライフハックをバトンタッチします。

わたしは来月は、このライフハックを胸に、市がプレゼントしてくれた子宮頸がんの検診に行ってきます。嫌なんよなぁ、内診。

明日は、ライカビリティの話か、期末面談の話か、パジャマの話を書くつもりです。

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