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「快」を書き出す、自覚する

幸せの3要素のうち、「ここにいること(present)」と「人との交わり(social)」にまつわる話を書いたので、「親切(kind)」についても書き留めておこうと思います。

そもそも、幸福学というのは、福祉学や心理学などの分野の集合体で、「幸せは考え方や心の持ちようではなく、行動で決まる」として、客観的・統計的に、「幸せ」を科学するもの。幸せの3要素は、「わたし、幸せです!」と自認する人たちの共通項だそうです。

ケーキを作るのに欠かせない材料があるように、十人十色の「幸せ」にも欠かせない共通する要素がある。
……人との交わりは小麦、親切は砂糖、ここにいることは卵、みたいなものです。

エリザベス・ダン他「「幸せ」について知っておきたい5つのこと」

ここで云う「親切」は、文字通り、人を助けようとする行動と時間をとること。ある研究結果では、「1日に1つだけ親切にする」より、「週に1日だけ、5つの親切をする」方が、幸福感が高まったんですって。本では、「親切はなるべく多くの人にするのがいいということがわかった」で片づけられていましたが、1日に5つって心がけないとできないし、「あれした、これした」ってカウントするたびに意識にのぼるから、そういう面で自己肯定感が高まるんやろな、と思います。

そして、「親切」とセットになっているのが、「感謝」。感謝を書き出すことでも、幸福感は増すらしく。「感謝」が恥ずかしければ、「嬉しかったこと」でも良いそうです。なんなら、「○○が美味しかった」でもOK。要は、自分にとって「快」だったことを自覚すること、数えること、なんだろう、きっと。

身の回りの人・モノ・コトへの漠然とした想いを書き出して言語化することは、自分とその対象との関わりの意味を捉えることで、そうやって、自分の土壌を実感するのって、大切ですね。内田樹は、「話にオチをつけることは、そのエピソードが持つ意味を見つけることだ」と著書に書いていました。わたしも、noteを書くことで、なんしか意味をつかまえようとしています。

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