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丈夫な心と、かしこい身体

「暮らしのヒント集4」の五味太郎さんのインタビューがとても良かったです。


タイトルは、「個性を伸ばし、社会を豊かに育む4つのヒント」。

1. 絵本は子供のためのものじゃない

「文学は文学本、絵は画集、料理は料理本、音楽は音楽本と、どんどん分化している」いまの時代に、絵本は「未分化」。子どもの「まだカテゴライズされていないぼんやりした心と強いパワー」の魂が、絵本に反応する。「そして、絵本好きの大人の魂も。」

2. 丈夫な心とかしこい身体を持つ

「子どもの個性を大切にするなら、命令するのではなく、まず子どもたちに何をしてほしいか聞くべきだと思う。そこから子どもたちは、自分なりに考えを組み立てて、工夫して、自分の言語を使って生きていくようになるだろう。」

3. まずは自分で動くこと

「いまの学習は『人の考えを頭に入れること』ばかりだけれど、ぼくの実感として、人の話は聞かない方がいい。まずは自分で動かないことには、自分なんて構築できないんだ。」

4. 個人が育てば社会は成熟する

「『生まれつき』の大前提をしっかり見つめて、そこから自分で自分を工夫する。……それが人生の楽しさなんだ。前提からスタートすれば、みんなもっとすてきになれるよね。個人が育つと、社会は豊かでおもしろいんだよ。」

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年少児ともなると、習い事やお勉強の選択肢が、そもそもの「する/しない」も含めて増えて、隣の芝を見て、「へぇ」「ほぉ」と、カリキュラムに気が向きます。だけど、それに取り組む時間を捻出しようとすると、わたしはどうしても、あくせくしてしまう。テキパキじゃなくて、カリカリ、キリキリ。

社会の最小単位と云われる、家族。おとーさん(夫)と、おかーさん(わたし)と、子ども(ひよこ)。3人の思惑が交錯する大森家も、またひとつの社会です。思惑は振る舞いに表れるから、「まわりがみんな、自分みたいに振る舞っても、それでいいのだ!」と胸を張れるかどうかが、その人の成熟度になると思うのですが、嗚呼もう、わたし、ぜんぜんダメです。構成員・ひよこの心身がすこやかに育つには、なにより、(夫と)わたしが、自分で選択したことに腹を据えて、工夫しながら、機嫌よく、仕事と家事と子育てしてる姿が大事なのです。カリキュラムじゃなくて。

大人が大人たらんとするためにも、「丈夫な心」と「かしこい身体」は、必要ですね。感情と佇まいの、コントロール。

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