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彼の日の、「それはおまえの問題やろ」問題

成功したければ、人から支援され、チャンスを与えてもらうことが必要で、そうされたいのであれば、ライカビリティを高めて、周囲の人に前向きな気持ちになってもらい、好かれようとすることが大切だ。

松崎久純「好きになられる能力 ライカビリティ」

わたしの勤務先は、いまは合併やらなんやらで1500人規模ですが、10年前に入社した当時は、200人そこら。そんな小さな会社だったので、リクルートされて、入社2年目の秋から4年目の夏まで、2年間、労組の執行委員をやりました。最後の9ヶ月間は、退職された先輩の後釜で、副書記長を。「誘われるうちが華」と、深く考えず、お声がけされるがままに応えただけだったけど、「てへぺろ」がまだ許されるあの年次で、クセのつよい、一回り近くかそれ以上歳の離れた方々に半分仕事外のところで揉まれる経験を得られたのは、今にして思えばラッキーでした。

例えば、組合大会の冊子に載せる委員長の挨拶文。委員長がアツい想いをしたためすぎて支離滅裂だった文案に、「てへぺろ」を武器に、がしがし赤を入れたり。例えば、オルグのアジェンダ資料を当日まで誰もが作り忘れていたとき。ささっと作って「てへぺろ」と出したら、たかがそれしきのことで、副委員長から「よう気づいた!」とやたら褒めてもらったり。例えば、急きょ、組合員投票をすることになったとき。準備で頭がまわらなくなって、40人分の投票用紙を、4in1で40枚印刷して、がむしゃらに裁断機で4分割(160枚もつくってどうする)。同じく余裕がなかったんだろう書記長に「バカじゃね?」と一蹴され、その場は「てへぺろ」でかわして、自らのアホさにトイレで涙したり。

あとは、仕事と組合活動の両立。筋の通し方も下手だったし、ペーペーで裁量もなかったし、仕事にも組合活動にもポリシーなんてなかったから、あっちでああ言われ、こっちでこう説かれ、しんどかったです。「それはおまえの問題やろ」の壁。それに比べたら、家事&子育てと仕事の外圧的な板挟まれ感なんて、なんのその。ルールがわかっていて、裁量があって、考え方の軸を持ってれば、戦わずにすむ場面って多いですね。

参謀的はたらきに楽しさを感じたり、思ってたよりも自分はおっちょこちょいなのを知ったり、組織での身の処し方を考えたり。あの2年あっての今です。ほんとに。

明日は、期末面談の話か、ちゅうハヤサロンの話か、パジャマの話を書くつもりです。

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