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6年目の手帳の始まりはじまり

2012年版から毎年、ミドリのPRD-9という手帳を使い続けています。メーカーサイトはこちら。横向きに置いたA4用紙と同じ縦幅に、横幅は12cmちょっと。小ぶりなのに、左ページにバーチカル形式で予定を書き込めるわ、右ページにはその日のタスクを書き込むスペースもしっかりあるわ、紙の書き味がめっちゃいいわの、めっちゃデキる子です。お店の手帳売り場でもっと幅効かせてもいいのになーと思うのですが、いつも端っこのほうにちょろっといる、いじらしい子でもあります。12月始まりなので、今月から2017年版に突入しました。6年目、6冊目の手帳に、こんにちわ。

社会人1年目からこの手帳に出会うまでの7年間、毎年11月頃になるとロフトやハンズの手帳売り場に2時間くらい入り浸っていました。マンスリーって案外使わん(ウィークリーページとの使い分けが……)とか、時間軸のないウィークリーって予定見にくい&字をまっすぐ書かれへんとか、いわゆるバーチカルの見開き1週間タイプってその日のメモ欄が小さいとか。あとは、紙が白すぎるとか、フォントや色づかいが子ども(もしくはおっちゃん)っぽいとか、ページの開き具合がどう(押さえてないとすぐ閉じちゃう糸がかりのは書きにくい)とか。あれでもないこれでもないと、ぬーんぬーん悩みながらサンプルの手帳をペラペラめくっていました。

このPRD-9は、「その日の仕事量(予定とタスク)をパッと見で把握したい」「バーチカルで予定を書き込みたい」「タスクやリマインドをメモするスペースがいっぱいほしい」の3大欲求が全部叶うところが気に入っています。バーチカル(時間軸)は枠の都合で3列(8~12時台、13~17時台、18~22時台)に分かれているのだけど、それって午前・午後・夜だから、かえって見た目に分かりやすくて。メモ欄も、1日あたり1行30字弱分のスペース×5行あります。普通のバーチカル型のだと1行10字くらいが精いっぱいなので、これはすごく「うっひょーい」なのです。

わたしがあまりに「いい、すっごいいい、めっちゃいい、サイコー!」とべた褒めするので、まったく職種の違う(営業職の)夫も試しに買ったら気に入り、同じくただ今5年目。2017年版ももう用意済みです。新しいもの好きなわたしと違って、「1月から手帳切り替える派」な彼は12月いっぱいは今年版を使い切るらしいですけど。

PRD-9が、来年も再来年もその先も、ずっとずっと発売され続けますように。

結局、いちばん残しておきたいものはいつでもこうしてこぼれ落ちてゆく。人の記憶なんてそんなものだ。赤い手帳を買って、それがよく分かった。代わりに、どうでもいいことばかりが克明に記録されてゆく。
でも、それを「楽しいですね」とミヤトウさんは言っていた。

吉田篤弘「小さな男 静かな声」


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