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評価されたい欲に、折り合う

我が家の寝室は3階。朝起きると、階段を下りて、廊下右手のトイレに寄ってリビングに行き、窓を開けるか冷暖房を入れるかして、台所脇の電気のスイッチでLDK全部に灯りをつけます。そのまま台所に入って、夜のあいだにシンクに並んだコップ類を洗って、そのコップの1つにブリタから水を注いで飲む、というのが朝イチのルーティン。

いま、勝手口のドアには、スワッグ――ブーケみたいな壁飾り――が2つかかっています。写真左のユーカリは、今月初めに友だちがプレゼントしてくれたもの。右のローズマリー&ピンクのお花は、先週、母が作ってくれたもの。水を飲みながらそれらを眺めるだけで、「お、わたし、”ていねいな暮らし”してる」と、清々しくなります。

そのすっきりとした気持ちを1日中保てればいいのだけれど、6:00にお弁当を作りはじめたら、往復の通勤時間と昼休みの計2時間を除いて、21:30の就寝まで交感神経フルスロットル。とくに、10連休明けの今週は、仕事がしこたま忙しかったです。主に、役割を担ってないはずのあの件で。

わたしと、背負ってる役割分ちゃんと働く後輩が休んでるあいだ、まさかのノー進捗だったんですよ。経緯やらメモやら全部、残していったのに。休み前に掛け合ってベンダーさんに修正してもらったものが、ほとんど着の身着のまま、休み明けの火曜日に渡ってきました。華麗すぎるスルーパス。担当者なのに1ミリも推し進めない某先輩にも、ほかの件でてんてこ舞いだからってまったく采配をとらない(誰かが拾うのを無言で待っている)サブリーダーにも、もやもや。

まぁ、やるんですけどね。ふにゃふにゃ当たり障りのないタスクをこなしてるより、断然張りがあるから。役割(責任)が課せられてない=成果が評価されないけど、いずれにせよ、今年度末で退職するわけだし。仕切ったり折衝したり、上に通せる意見を出したりの修行ができてラッキー、くらいに思っています。来年4月からはどこにいくにしたって「新参者」に転じることは間違いないので、10数年築いてきたキャラがある今のうちに、存分にトライ&エラーしておこうっと。

弁護士事務所を始めて十年になりますけどね、裁判にいたらない案件って、とっても多いんですよ。争いたいっていう気持ちより、自分の主張を相手にわかってもらいたいって気持ちの方が、強いからじゃないかと思っているんです。

桂望実「嫌な女」

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