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【徒然ひだまり手帖】vol 6 ~強くなりたい~

島の入学式は一大行事 前日から島内放送

「みなさん明日は鳩間小学校の入学式です…」

「マジか…」 これは心底ほのぼのウケた 笑

身内とか関係なく島民が揃って

全校生徒5名揃って 教職員11名も揃って

たった1人の新入生 息子 太陽の歓迎式

新聞記者も来て
新入生代表で太陽にもマイクが

人は少ないのに今まで経験したどこよりも

お祝いの空気が温かくて

驚きと受け入れられた安心と

どちらも混じって ただただ嬉しかった


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「国歌斉唱」 空気が変わる

合図とともにおじいたちの姿勢が正され

高らかに歌う

大阪なんて土地に育ったからだろうか

真剣に歌われる「君が代」を初めて聞いた

「みんなずいぶん熱心に歌うね」
ついもらすと

「俺たちは日本国民だからな」
おじいの短くて強い返事
込められた思い

かつて日本でない時があった場所

沖縄の側面を思い出して 背筋が伸びた

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沖縄の反戦教育は5月 沖縄戦の頃

私が日本でいちばん尊敬する人は
「比嘉富子さん」

「白旗の少女」って言えば知ってるかな?

当時7才で1人 沖縄の戦場を生き残って

最後は木の棒にくくりつけた白旗を持って
1人先頭を歩いて米軍に投降した

「みんなの行く方には行くなよ、
反対に逃げるんだ」

お父さんの言いつけを守り
みんなが北へ向かって逃げる中

ひとり走って 米軍の迫る方向へと 南下した

考えても 考えても 理解できなくて

「みんなと一緒に逃げたい」

当たり前の本能をねじ伏せて
理性で命がけの行動を選ぶ

どれだけの勇気があれば出来るんだろう

NHKの記録映像で実際の彼女をみた

投降するところと してから

泣かずにあんなに震えている
子供をみた事がない

差し出されたコップの水が溢れんばかりに
ガタガタと

でも目が 子供の目じゃない
覚悟を決めた人の目

「強いな」 尊敬と賞賛と 涙が出る

どんな極限状態にあっても
自分の考えで行動できる人

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自分の選択は自分で考えて決めたい

普通とか 常識とか 誰かが言ったからとか

私の人生にそんなのはいらない

本質を見誤らずに 全部自分で決める
責任を持つ

100人が「ダメだよ」って言っても

「大丈夫」って言ってあげられる
101人目になりたい

このまま永遠に夕凪を

波の花 ひねもす ふわりふわりかな

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