緑豆チャレンジ
【緑豆チャレンジ】moong dal
アーユルヴェーダで常食すべきと言われている有益な食品はいくつかありますが、そのうちの1つが緑豆、ムングダールです
皮が付いたままだと緑色、皮なしのものは黄色の小粒な豆です
緑豆はササゲ科で小豆と同じ仲間なので、見た感じも似ていますね
味は淡白なのでニンニクなど合わせると美味しくなります
基本的な調理法ですが、皮付きは煮えるのに時間がかかるので浸水させておくと時短になり、皮なしは軽く洗ってからすぐに調理できます
パンチャカルマというアーユルヴェーダの浄化療法をした後の食事は、本当に軽いものから徐々に胃腸を慣らしていくのですが、お粥の前にまずは緑豆の茹で汁から始まります
その位、消化に軽く滋養もできる豆なのです
消化されやすく、タンパク源を摂取できる豆なので、消化力の落ちる季節や体調をリセットしたい時のために、常備して食べていきたいですね
1.ペラサラットゥ
皮付きの緑の豆でつくるパンケーキのようなドーサのようなものをペサラットウと言います
緑豆を一晩浸水させてからミキサーで生地を作り、クミンシードなど混ぜて焼きます
同じように皮なしの黄色のムングダールでも作れます
マハーラーシュトラ州ではこういうパンケーキのようなものをディルダधिरडेと言い、豆だけでなく穀物の粉も使います
ムングダールのディルダはパンチャカルマ病院の朝食にでてきますし、軽食としても食べられます そのままだと味が淡白なので、好みのチャトニ、ジャム、ソースなどを添えるのが良いと思います
「アーユルヴェーダ健美食」(径書房)をお持ちの方はそちらにレシピが載っていますのでご参照ください
2.コサンバリ
皮付きのお豆は発芽させることができます
緑豆を発芽させて(写真2枚目)人参やきゅうりと和えたサラダをコサンバリと言います(地域によって呼び方は異なります)
皮なしの黄色のムングダールは発芽はしませんが、浸水させておいて柔らかくして同じようにサラダとして合えることもできます
日本の気候では冬場は発芽に多少時間がかかりますが、夏場はすぐに発芽できます これは沢山の量を食べる訳ではなく、あくまでもサイドディッシュとして添えられる料理です
発芽させるとかなりボリュームがでるので、食べきれなかったらスープや炒め物にしても良いと思います
芽もやしの作り方は「アーユルヴェーダ食事法」(径書房)に載っていますのでご参照ください
3.ドライサブジ
1番簡単な調理は浸水させた緑豆を茹でて火を通し、そこに油とスパイスでタルカしたものを混ぜ込む方法かもしれません
お好みのスパイスにできたらヒングも加えるか、生姜のせん切りをトッピングするのが良いと思います
油はお好みで良いですが、ギーは消化を後押ししてくれるのでオススメです
軽く茹でてから炊飯器でご飯と一緒に炊き込む緑豆ご飯も美味しいです
レシピは「アーユルヴェーダ健美食」(径書房)や「はじめてのインド家庭料理」(講談社)に掲載されています
4.ティッキ
昨日投稿したシンプルに茹でた緑豆をマッシュポテトと混ぜ込んでコロッケのように成形し焼いたものです
たしかこれを試作した時は山椒チャトニを添えましたが、お好みでソースやケチャップも合うと思います
断食の時によく食べられるサブダナも、同じようにマッシュポテトと混ぜて焼いたり揚げたりします
お好みでココナッツ混ぜたり他の野菜を入れたりできますね
緑豆が入ることでタンパク質が摂取できるのでヴェジタリアン食として良いと思います
5.あんこ
小豆と同じお豆と思えばぜんざいのように甘くして食べても良いです
緑豆を柔らかく煮てお好みの砂糖などで甘味をつけます スパイスはカルダモンやドライジンジャーが合うと思います
写真では白玉も和えました 白玉を作る時にラギ粉を加えても面白いですよ
6.ムングダールタルカ
皮なしの黄色のムングダールは洗ったらすぐに調理できるので便利です
水の量もお好みのでよく、もし足りないようであれば後から追加してもいいので気が楽ですね
私は大抵油とターメリック少々を一緒に加えて火にかけます
ダールが出来上がってそこにタルカを加えただけのものをダールタルカと言います
写真はギーでマスタードシードを弾けさせ、そこにニンニク生姜のみじん切りを加えてもカリっとさせたタルカをダールに加えたものです
レッドチリペッパーをそこそこ加えるともっと赤い色の油になってそれも綺麗です
7.ムングラドゥ
皮なしの黄色のムングダールをパウダーにして、ギーで炒めて、冷ましてから粉砂糖を混ぜて成形するとラドゥができます
ムングダールの粉はインドでも市販されてないので自分でひかないといけませんが、アーユルヴェーダラバーならば食べてみて欲しい素朴な味のお菓子になります
ドーシャを乱さないので治療中でも食べて良いおやつです
8.キチャディ
消化に優しいといえばインドでも日本でもお粥、キチャディでしょう
写真は皮なしの黄色のムングダールとインディカ米をコトコト煮込んで、最後にギーでスパイスをタルカして混ぜ合わせたものです
インドと日本のお粥の水分量はちょっと違うかもしれませんが、これもお好みで、さらっと食べたければ水多め、もしくは少なめにしてぼってりさせてもいいと思います
豆と米の分量も色々で、プラバタイは1:3ですが、アーシャ先生は2:1でしたし、私のヨガ師の作り方では皮付きの緑豆を使います
どれが正解ということはないと思うので、好みの分量が作れるようになっておくと、体調整えたい時に役立ちますね
9.その他
他にも、チャトニとヨーグルト、セブなどを散らしてチャートにしたり、黄色のムングダールをそのまま揚げたものはサクッと美味しいスナックになりますし、大根や蕪と煮込むと和食としても馴染みます
黄色のムングダールはすぐに調理できますから、是非常備してもらって、特に季節の変わり目や食欲が落ちた時、体調整えたい時には取り入れて欲しいお豆です
美味しさでいえば他のお豆に軍配あがりますが、身体のドーシャバランスを崩すことなく滋養してくれるのはムングが1番です
お豆にはそれぞれ特性があります 日本にも大豆や小豆など色々なお豆がありますが、インドでよく食べられているお豆ならインドの作り方が参考になると思います
私はこうした調理法がインド料理でなければいけないとは思ってません
和食として取り入れたり、洋食として取り入れたり、なんでも良いと思ってます
ただし、その特性や味は知っておいて調理しないと、せっかくの効能が得られないと思うのです スパイスを使うならばなぜ油と合わせるのか、なぜ豆には生姜が良いのか、発酵食品やヨーグルトを取っていればそれだけで腸は元気になるのか、 理由を分かっていることが健康を後押ししてくれます
体質は人それぞれなので、試行錯誤しながら楽しんで食事したいですね😋
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