MRからの転職でPRできること(後編)
前編はこちらhttps://note.com/chickkun/n/n5e561478556b
「MRの仕事を定義すること」
これが自分の転職市場を上げる第一歩だと思います。
転職エージェントや採用担当の方は、当然MRの業務内容を知っています。
ただ、多くの場合「医師相手のルート営業」として見ています。
そうすると、MRは「医師相手の特殊な営業」「toBの営業は未経験」「新規開拓は未経験」となり、どうしても求人の幅が狭くなってしまいます。
残念ながらエージェントや採用担当からその認識を持たれ、相対的に市場価値が下がっております。
そこで、MRは自ら様々な経験を積み重ねていることを自覚し、言語化する必要があります。自らMRの市場価値を底上げするのです。
例えば、「パートナーセールス」というポジションはご存知でしょうか?
セールスの中でも、新規提携先の発掘やパートナー先との関係維持で売上をスケールさせる役割のポジションです。
MRの方にとって、これは新人から馴染みのある業務ではありませんか?日頃から医薬品卸との提携や共闘による戦略立案、時にはプロジェクトマネジメントも行います。
そして医薬品はコープロモーションが多く、2社で同製品を販売します。これもパートナーセールスです。
勿論、企業が求めるレベルに達しているかは人それぞれですが、少なくとも「医師相手のルート営業」以外のスキルは持っています。
また「ソリューション営業」もMRの得意科目です。顧客の課題を抽出し解決に導く営業スタイルですが、これが高いレベルでできる人材を求める企業は多いです。MRは正にこれに該当します。
MRは単に「医師と仲良くなって処方してもらう」のではなく、「担当エリア、担当顧客、担当病院」の現状分析から課題を設定し、自社で解決できるソリューションを提供していきます。
あくまで医師と仲良くなるのは、解決する「手段」の一つです。
このソリューション営業によって「具体的に実績をあげたエピソード」があれば、それは市場価値を上げる要素になります。
更に新規開拓も行なっています。
もし自社の新薬が既存の担当診療科でない場合、紛れもなく「新規開拓営業」です。MRは相当な理論武装と覚悟、スピードで市場を開拓していきますので、直電や飛び込み営業によるストレスの比ではありません。
このように、MR業務を振り返った上で自分なりに「MRの仕事を定義」し、言語化してみることをお勧めします。
そうすることで採用担当の方に現職の内容を伝える際、
「MRとして医師相手に○○治療薬の営業を行い進捗率○○%達成しました、全国○位でした」
という淡白なエピソードより、
「担当エリアの3年後を見越して課題を設定し、医師のみならず病院幹部、医師会、自治体を巻き込んだプロジェクトリードを行い、全国○位を達成しました。具体的な対策としては〜」
と、厚みを持った自己PRに変わります。
最後に、エージェントも求職者を選んでいます。決して無碍にせず、「この人に協力したい」「良い企業とマッチングさせたい」と思ってもらい転職活動を有利に勧められるよう、まずはMRの仕事を自分なりに定義してみると良いのではないでしょうか!
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