“傘かしげ”してますか?知ってますか?
義務教育の授業内容なんて、社会に出て使う機会少ないですよね。
雨が降ったらポンポロロンとか、
ペリーがいつ来たとか、
三角形の合同条件とか。
高校受験のために積み上げてきたって感じ。
そんな付け焼き刃ではすぐ忘れますよね。
授業とは関係ない雑談は案外覚えてたりします。
ウルトラマンのスペシウム光線は、左手を前に出すとか。
社会に出て役には立たないですけどね。
そんな小中学校で、何か社会人になって役に立っていることあるかなーと考えたとき、今でもしていることが一つありました。
“傘かしげ”です。
雨の中傘をさして歩いてて歩行者とすれ違うとき、いつも思い出します。
傘かしげとは、(以下引用です)
雨や雪の日、せまい路地で傘をさして人とすれ違うとき、傘の先が相手に当たったり落ちた滴で濡らさないよう、お互いの傘をサッと人のいない外側に傾ける行為。
です。
中学生の頃、学校で“江戸しぐさ”を取り入れる取り組みをしていて、その時に“傘かしげ”を習いました。
習ったというか、先生が紹介していた程度だったと思います。
なので、傘かしげ以外の江戸しぐさは覚えていません…笑
傘かしげだけ、今でも妙に覚えているのです。
歩道ですれ違いざま、雨のしずくが相手にかからないように、傘を傾ける。
“相手にかからないように”
この見知らぬ相手を思いやる気持ちが、なんか素敵だなぁと思います。
すれ違いざま相手が“傘かしげ”をしてくださると、“気づかいできる方だなぁ。ありがとうございます。”と思います。
近所の方に「おはようございます」と挨拶されるのも気持ちが良いですが、見知らぬ相手に“傘かしげ”されるのも、気持ちが良くなります。
逆に、“傘かしげ”せずに、ズンドコズンドコ歩いてきて、私の傘にぶつかってもお構いなしに突っ込んでくる方は、「ムムムッ」って思ってしまいます。
まあ“傘かしげ”なんて普通習わないですよね。
今まで出会った中で、“きちんとした”傘かしげしてくださる方の多くは、お年寄りの方です。
傘が当たるのを防ぐために、傘を思いっきり上げる方もいますね。気持ちは伝わります。
個人的に、“傘かしげ”は習っていて(それでもって覚えていて)よかったなぁと思う学習内容でした。
これからも続けていきます。
学生時代、比較的成績は良い方だったので、
中学の美術で、何かの項目で「C」評価だったのは、今でも忘れられません。
(絵は下手です)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?