映画「BLUE GIANT 」感想

●あらすじ
ジャズが大好きなテナーサックス奏者の主人公がプロを目指して奮闘するヒューマンストーリー

原作を学生時代に漫画喫茶で読んだことはあるが、正直うろ覚えの状態で映画館に行った

第1に思ったのは、言わずもがな音楽漫画はアニメが非常に映える!
のだめカンタービレやましろのおと等、ヒューマンドラマだけでなく音楽そのものに注力し1音1音大事に描くものは、実際に音がある方が臨場感溢れる

1つ個人的に悲しかったのが3DCG
のっぺりした印象で動きが固く、作画が2D→3Dに変わる度に現実に引き戻され没入感が薄れていた

2Dでは演奏中のキャラの動きが細かに表現されていて、棒立ち演奏をする瞬間が一時もなかったのに対して、
3Dでは手先の動きのみで首は動かず、肩も動かず、腕も動かずで関節機能が働いていないのかと思う動きになっていた

あとは、2時間アニメ映画に現実性を求めるのはお門違い、且つ所々描写が省略されていたこともあるが、人物行動の真意を汲み取りきれなかったのがちょっと悔しい
例)
・なぜジャズバーのママは無償で場所を貸してくれるのか(親切心がえげつない)
・インタビューでの取材対象ピックアップ基準は何か
・雪の中練習するのは過酷すぎるのでは、楽器にも悪そう


ただ、やはり評価が非常に高い漫画原作のアニメ映画なのでとても良かった!

演奏シーンは毎度音に迫力があり涙しそうになる
音楽っていいな、ジャズっていいなと純粋に思えるのでプロの演奏家の方々が本当にすごい
色々楽器やってきた身だが、音で感情や場面を表すって結構難しい
※恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、サックスは馬場智章さんという方が演奏されていました

スタートが遅い故中々ファンが付かない玉田に対して、
初生演奏時からいらしたお爺様が「君の成長が楽しみなんだ」と目を見て真っ直ぐ伝えるシーンが個人的には大好きだった
お爺様の素敵な人柄と、玉田の嬉しい感情がダイレクトに伝わってきて泣ける


この映画を機に、ジャズバーに足を運ぶ人は増えそうだなと思ったし、
自分も1度は行ってみたいなと思った
(ジャズ知識ない状態で行くのは大変失礼なので、結局は行けないと思うが)

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