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保育士という仕事

みなさん こんにちは。
カナダよりポッドキャスト『1日1単 English Talks』と『カナダで保育を語る』を配信しています。

普段は保育士として働いています。早いもので今年の1月で10年目になりました。

本来私は介護士としてのライセンスを取って、働きながら移民になるという計画でした。

永住権を取得してから様々な出会いを通し、現在は保育士となりました。

今回は保育士の仕事の楽しさ、大変さを3つのポイントでまとめてみました。

最後までお付き合いいただければと思います。

保育士の仕事の楽しいこと3つ

子供の目線で座ると自然と寄ってきます。

1, 子供が自分を通して新しいことを学ぶこと

保育所では、遊びを通して遊具を貸し借りしたり、一緒に遊んだりします。こういったスキルはクラスメートを通して、または保育士を通して学びます。

もし、自分がお話しの時間などに読み聞かせた本や、歌などをこどもたちが口ずさんだりしていた時には、思わずうれしくなります。

現在私が取り組んでいるのは、冬眠していた昆虫たちの観察。植木鉢をひっくり返してアリやムカデ、ダンゴムシなどの昆虫たちを校庭に出てはチェックしています。

ときには、昆虫のチェックシートを持ってどの昆虫を見つけたかをシートを見て確認します。

2, 同僚たちから学ぶことができる

子供への声掛け、アプローチの方法は十人十色です。カナダの保育所では複数担任制です。

自分に対応できない場合は、他のスタッフが対応することができます。そのときは、どのようにやったらうまく行くかを常に学ぶことができます。

ベテランの先生たちは経験がありますから、さりげなくこなされます。時には具体的に説明してくれます。

こういった機会を逃してはいけません。

例えば、トランジションと言われるクラスルームから外に出て遊ぶ時間、外からクラスルームに戻るときになると、混乱したり気持ちの切り替えができない子供がいます。

ベテランの先生たちはこういったときの対応の仕方や戦略をたくさん持っています。グループで外に出かけるときに外出の装備が必要になります。

最初の子供の準備が終わると他の子供の着替えが終わるまで「待つ」必要があります。

特に3歳以下の子供には「待つ」というスキルがありません。ですからソフトトイといわれる遊具を使ってひとり遊びをして他の子供を待つということをしています。

3, 子供たちや家族に名前を覚えてもらえること

来所したり、お迎えの時間を通して家族と話すことは、とっても大切なことです。

私も1日の子供の様子、どんなことをして過ごしたか、どのようなアクティビティに関心をもっていたかなどをお話しします。

1日の終わりに子供が笑顔で帰れるようになること、を心がけています。


保育の仕事の大変なこと3つ

滑り台はケガが起きやすい場所の1つです

1,  子供たちにケガはつきもの

こどもたちの動きは予測不能です。いつどこで何が起きるか分かりません。
常に子供の動きを観察し、予防します。

特に外でのアクティビティでは死角になる部分があります。こういったところにも目をむけます。

もし、転びそうにな動きをするような子供がいたら支えてサポートします。

運悪く、転んでしまった場合はアイスパックを使って患部を冷やします。認可保育所は医療行為はしないことがルールとなっています。

ですが、保育士は保育所応急処置のスキルは持っていないと働けません。最低限必要な応急処置をおこないます。

その際は、家族へ報告するためにincident reportというケガ、負傷の報告書を作成し、どのように子供がけがをしたのかを書いて家族にとどけます。


2, 家族との信頼構築

私の勤める保育所ではこどもの様子を写真を撮ってお知らせするアプリを使っています。

このアプリで写真を撮影し添付すると、この写真は家族へ直接送られます。

これ以外にも、おむつ交換の時間、昼寝の時間などもお伝え出来ます。

スナックも1日2回提供されますので、こちらの写真をお届けすることで家族もどのようなメニューか知ることができます。

こうすることで、家族も子供たちがどのようなことを保育所で学んでいるのかを知ることができます。

子供たちが泣いたり落ち着かない日は、こういった情報をお伝えする時間が取りずらく、できるだけ忘れないようにしています。


3, 保育士が抱える事務仕事

どこの保育所でも保育士たちが分担して事務仕事を行っています。

例えば、お知らせやケアプランなどは定期的に配信されますから子供たちが昼寝をしている時を使って事務作業をします。

備品の注文やスタッフのシフト作りも定期的にしないと大変なことになってしまいます。担当の先生はLearning story専用のタブレットに注文サイトと連結できるようにタブを常に開いています。

これ以外にも家族に届ける観察記録やLearning Storyなどを作成しています。

Learning Storyをつくるのは容易ではありませんが、こどもたちの学習の過程を作ることは、私が教育者としてどのように子供たちに教えたかの記録になります。


さて、いろいろと私の仕事について書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

海外で保育士として働きたい方への参考になればうれしいです。

それではまた。

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