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気合を入れる魔法の言葉――山口良治

2020年末に第1弾が発売されて以来、
いまも連日、読者の皆様から感動の声が寄せられている
「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズ。

わずか1ページの分量でありながら、
一つひとつのお話には、
胸が熱くなる感動が詰まっています。

全部で730あるお話の中で、
皆さまの心に最も深く残ったのは、どのお話だったでしょうか?

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズの中から、
特に心に残った記事と、その感想をシェアしていきます。

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限界は人間の意識の中にある
山口良治 京都市スポーツ政策監
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練習は逃げ出したいくらいハードでした。

ラグビーでランパスというのがあるんです。
ゴールからゴールまでダッシュで走るんですが、
あまり効果があるとも思えないのに、
昔はあればっかりやっていました。

夏の合宿は北海道でやったんですが、午前中は朝からそればっかり。
15本とか、20本とか決めてくれたら、
あと何本頑張ろうとか思えますけど、延々と続く。

そんな時に、来んでもいいのに卒業した先輩がたくさん来て、
ちょっと膝ひざついて休もうとしていると、
「ほら、顔上げんかい」とか「ジョッグせんかい」とか言うんですよ。

ジョッグというのはゆっくり走ることなんですが、
ダッシュの後のジョッグは大変でした。

昔は水を飲ませてもらえなかったし。
鍛えるということは、どれだけ我慢さすかということでしたからね。

カラカラになって、一人倒れたんです、
その時に水を頭からばーっとかけてもらっているのを見て、
本当にうらやましかったですね。

ああして倒れさえしたら水をかけてもらえるんだったら、
俺も倒れようと思った。
俺も倒れさえしたらここから逃れられるという気持ちで、
本当にもう倒れようと思った。

でも倒れようと思って決めたところへ行っても足が止まらずに、
ゴールまで駆け込んでしまったわけです。

もうあかん、もう走れん、もうやめようと座り込もうと思った時に、
たまたまパッと一番いやな先輩の顔が見えたんです。
嫌いな先輩が苦しそうに喘あえいでいる。

それを見て嬉しくなって、あれ? と思ったら周りのみんなが見えてきた。

みんな苦しそうにしているんです。

そしたら、僕よりでかくて、デブで、足の遅い奴がいるじゃないですか。
そいつが走っている姿を見たら、しんどそうやなと思った。
俺よりしんどそうだと。

それを見た時に、ああ、みんな同じことをやっているんだ、
俺だけ嫌な練習をやっているんじゃない、
あいつらのほうが俺よりもっと大変なんだと分かった時に、
俺はもっと頑張れると思ったんです。

そしてちょっと気持ちを変えただけなんだけど、
四軍から三軍、二軍、とうとうその合宿の終わりには
一軍に抜ばっ擢てきされていました。

それ以来、ずっとレギュラーのユニフォームを脱ぐことはなかった。

だから、人間は弱いちっぽけなものだと思うんですが、
苦しい時は自分だけだと思ってしまう。

そうじゃなくて、自分よりあいつのほうが条件が悪いの
に頑張っているんだと思えると、
不思議な力が湧いてくる。

あの気づきは、まさしく生きる力じゃないかと思います。

もう駄目だ、もう走れないと決めるのは
監督でも先生でもなくて、自分なんですね。

僕ももう駄目だと思った。
でも、ちょっと気持ちを変えただけで力が湧いてきて、
レギュラーになれて、頑張り続けることができて、
いまがあるんです。

まさしく生きる力というのは気の持ち方にあると思います。
人間の意識のなかで考えている間は、
全部限界も自分で決めているわけですからね。

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1日1話、私のイチオシ
致知出版社 管理部 浅井敬行
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ここに書かれているお話を
小学4年生時に『スクール☆ウォーズ』のドラマの中で
映像で受け止めていた。

「苦しい時は自分だけだと思ってしまう。
そうじゃなくて、
自分よりあいつのほうが条件が悪いのに頑張っているんだと思えると、
不思議な力が湧いてくる。
あの気づきは、まさしく生きる力じゃないかと思います」

この山口先生の言葉、気づきが私の原点であり、源泉。

「よっしゃー!」と気合を入れる。

「ちょっとした気持ちの切り替え」

この魔法の言葉を、次の世代に渡す天命・使命を担ってることを
生涯忘れないで恩送りをしていく。

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