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この気持ちはなんだろう

谷川俊太郎作詞の「春に」ではないですけれども。

今日は身体重かったわーーーーーー。
頭も痛くなるし、夕方には胃が気持ち悪くなるし体調は最悪。できれば家に篭っていたかったけど、今日はどうしても行かなくてはならない場所がありました。高島屋横浜店。
わたしにとってはとても特別な陶芸家の先生の兄弟展が開催されているのです。この人の展示だけは、どんなにお金が無くても観に行くと決めています。

初めての衝撃は焼締の茶碗で、手に包み込み口を付ける仕草をしてみた時に、胸がサワサワし目頭が熱くなりました。その後頭から離れず、身銭を切って購入。他には湯呑や豆皿など小さなものをちょこちょこ買い足していました。
去年の個展で先生とお話できて緊張で震えましたが、とても素敵なお人柄。素晴らしい才能なのに鼻にかける風もなく、気さくで誠実。
その時は片口を買って帰りました。

そして今日は兄弟展。兄弟展?お兄さん何やってるん?木彫?へえ〜、きっと素晴らしい作品なんだろうな〜と出掛けたら、ほんま大変やで。
凄すぎてエセ関西弁になってしまいました。

先生はわたしに気付くと明るく声を掛けてくださり、それだけでもう感動。こんな若僧相手にしてくれて…。
今回も素晴らしくってねえ。わあ、素敵だなあと思う蹲壺を眺めてたら「手に取ってくださいね」と言われて、手に取ったらもういかん。心惹かれてしまって、なんだか愛おしく思えてなんのって。しかし、かなりのお値段…。分割3回にはしたいレベルよ…。
ぐるぐるぐるぐる考えた挙句、今日は普段使いもしやすく価格も無理の無い、美しい白磁の小鉢にしようと決意。
ヨッシ!よく我慢した、自分!蹲壺はあとで写真だけ撮らせてもらおう!と思っていたら、先生が木彫師のお兄さんを紹介してくれました。似てた。
お兄さんもとても話しやすく穏やかな方で作品のことをいろいろと教えてくれました。
この作品に惹かれます〜、と小さな石座の仏さんを指差したら「ありがとうございます。どうぞ手に取って大丈夫ですよ」と言われて、では…と掌に乗せたら、泣いた。いや、比喩ではなく、泣いたんや。
びっっっくりした…。
この心の動きはなんなのか。とにかく涙が溢れてきて、すみません〜!とハンカチで拭きながら。作品についていろいろ説明してくれたけど全部飛びました。
こんなものはなかなか出会えない…と思い、結局身銭を切ることに…。分割2回…。
先生には、え?結局(買うもの)増えてる!大丈夫?と心配されてしまいました。大丈夫ではないんですけど、大丈夫です。
手で触れるということがいかに大切で大きな事かと勉強になりました。
高島屋の美術画廊の方もお会計の後にお話したら、すごく良い方で高島屋のことまで好きになりました。

ゆっくり話しすぎてその後の美容院に間に合いませんでしたが、遅い時間に変更してもらいちゃんと髪も切れました。
美容院の前には、行きつけのお店でアイリッシュコーヒーも飲めたので、かなり贅沢な一日となってしまいました。

購入した石座の仏さんに出会った衝撃で食欲が無くなってしまいましたが(いや気圧のせいか?)、さっき無理矢理夕飯食べました。今日は夫が珍しく職場の人と飲み会なので、ちょうど良かった。

今日はそんな感じです。

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