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珍しくひとり夜遊び

気付けば前回の日記から4日も経っている。
いやあ、うっかり、うっかり(しょっちゅうあるけど)。

木曜日のことはもう大昔に感じて思い出せない。
仕事、どんな感じだったけ。まあいい感じだった気がする。仕事の後はどうだったっけ。うーん、多分買い物して帰って夕飯もちゃんと作ったんだったかな。
金曜日の仕事も順調だった(大体覚えてる)。だんだんやりたいことを口に出して行動できるようになってきた。来月の本格稼働が始まる前に職場を美しく整えたい。上手く運用できるようにある程度の工程管理の仕組みを作りたい。誰もやる気が無いんなら、好きにやらせてもらおうじゃないの。
夜は夫が珍しく飲みに行く予定があると言うことで、なーんかわたしも遊びたいわあ〜と思いつつひとまず家に帰り、早めの夕飯として残り物のご飯を食べる。
土器ワイン屋に行こうか、近所のバーに行こうか、観るか観ないかグズグズ悩み続けている映画を観に行こうか……うんうん悩んだ挙句、映画を観に行くことにした。ドキュメンタリー映画「94歳のゲイ」。これ、最初に予告を観た時に面白そう!と思い、参考にしてる映画ライターがTwitterで絶賛しているのも見つけたので、絶対観たい!と思っていたのだが、監督がラジオに出てるのを聴いて、なんか…この人…?どうなんだろ?と薄ら感じたことと夫がこの映画に全く興味を示さなかったことで、なんとなく地雷臭も感じ始めていた。それでも行った。
……地雷だった!(わたしにとっては)
主人公の94歳のおじいさん含め、映画に登場する皆さんは本当に魅力的な人ばかりで素晴らしかったと思う。ただ、もっと良い人が撮っていれば…と思ってしまったのだ。テレビで放映されたものの拡大版ということで、前半部分の作りがかなりテレビっぽくてすんなり入ってこず、ナレーションもわざとらしいような語りが心地悪かった。何というか、彼らのことを形としてしか捉えていないように感じてしまった。それぞれの人間と向かい合うというよりは、彼らの設定を消費させられているという感じがして、監督の視線を疑ってしまった。これは物語になる!という動機だけで、最後までそのテンションで作ってませんか?と。
そんなわけで微妙な気持ちで帰路に着く。そして結局、近所のバーに立ち寄ってしまった。一杯だけ…。
そしたらお客さんが女性だけでびっくり。珍しい。それぞれひとりで来ていた常連さんの2人がおしゃべりをしていて、わたしは会話に入らずひとりでちびちび。美味しくて安くてマスターも柔らかい感じで本当に良い店だ。一杯だけで満足して店を出ると、店の前を通り過ぎようとしていた女性が、気分良く出てきたわたしを見て足を止め、バーの看板とメニュー表をしげしげと眺め始めた。店から遠ざかりながら、あの人迷ってる…声を掛けようかなと迷っていたら、スッとお店のドアに吸い込まれていく姿が見えて嬉しくなりました。
結構いい夜になったかな。

木曜、金曜はそんな感じです。

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