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真面目なこと語っちゃった

土曜日。
午前中は前日のお酒と気圧上昇のせいか少し頭が痛く布団の中でモゾモゾ。
夫は英会話教室の見学に行きました。来週も行くそうで4月から受講予定。楽しそうでいいなー。
昼に待ち合わせて久しぶりの洋食屋でハンバーグを食べ、楽しみにしていたドキュメンタリー映画祭に行きました。
今年は本当にドキュメンタリー映画をよく観ています。今回は「プリズン・サークル」。島根県にある刑務所内で行われている更生プログラムを取材撮影したもので、参加した受刑者同士で会話をしていくことで、自分の過去や傷、罪と向き合って更生し、再犯防止を目的にしている。主にアメリカで行われているプログラムだったかな、日本ではここだけだそう。日本の刑務所は受刑者は怒鳴り怒鳴られ、番号で呼ばれ人格を剥奪される。正直言って強制収容所に等しい。この更生プログラムはかなり先進的なので取り入れるのも大変だったそう。でも、本当に凄かった。人は対話によってこんなに変わるんだなと感心しました。
ですが、と言うか、なので、映画はかなりしんどかった。受刑者の過去のトラウマ、主に子どもの頃に受けた虐待や学校での虐めなども話されるので、本当に本当に辛かった。けれど、観てよかったな〜と思います。4月から刑務所では受刑者は番号ではなく苗字にさん付けで呼ばれるように変わるのだそう。良いことだと思う…というかそうでなくてはならないし、遅すぎる。死刑制度も先進国と呼ばれる国ではアメリカの一部の州と日本でしか行われていません。国家の力で人を殺すということが、どれほど重大なことなのかを考えなければならないとら思います。日本の死刑は、自分がいつ死刑になるのか、死刑囚も誰もわからず、その日の朝に死刑執行が伝えられ、絞死刑が行われます。非人道的です。死刑判決が下されるような犯罪者は人を何人も殺しているのだから仕方ないという人は沢山いるでしょうが、冤罪で死刑執行されてしまった人もいるし、犯罪者が罪を犯すまでの背景は様々にあります。もちろん、自分の大切な人が巻き込まれたらそう冷静には考えられないかもしれないけれど、どんな罪を犯した者も人間であることを忘れてはならないと思います。
…と映画の話から死刑制度の話になってしまった。
とにかく、罪を犯す人の多くは過去に傷を負っていたり、貧困に喘いでいたり、外国人だからと差別されたり、この社会で置いてけぼりになってしまっていたりする背景がある中で、今の刑務所のようにただただ押さえつける軍隊のような場所では、何も解決することは無いだろうな思います。なので、島根で行われているTCプログラムは本当に凄いなと思いました。今、日本の受刑者は4万人で、このプログラムを受けられるのは僅か40人程だそうです…。
映画の後、監督のトークもあって、これも本当に面白かったです。とても明るくパワフルな女性で本当に尊敬…。こんな人になりたいよ。

土曜日はそんな感じです。

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