甲状腺がん+肺転移 術後3週間
日に日に夜もフラットで眠れるようになり、退院を目指して、土日のリハビリが無い日は1人で黙々と一階を歩いていた。
TSHの値が高いということで、チラージンが100μから150μに変更。
カルシウムは低め安定で乳酸カルシウム3包で3g
アルファカルシドールは2μ。
乳酸カルシウムをあげてから手の痺れは無くなっていたので、やっぱり先生は違うと言っていたけど、低カルシウムによる痺れだったのだろう。
本当なら入院3週間の間に調整終わる予定だったが、なぜか私のカルシウムは安定しなかった。
退院後は地元の病院でカルシウム製剤の調節が必要になるが、地元の医師は甲状腺の専門医では無い。
そして地元は遠く飛行機を使うかフェリーに乗らなきゃたどり着けない。
わからないからとすぐにホイホイ聞きに来れない。
入院中に専門医からしっかり聞いておかなければいけないので、入念に先生に確認していた。
カルシウム値があがったら何を減らして、下がったら何を上げるのかを何度も何度も確認していた。
先生曰く、体格的にチラージン100μ、乳酸カルシウム2g、アルファカルシドール2μだろうと思っていたらしいけど…
カルシウム高値で腎臓に影響を与えるので慎重になる。
私の担当医は低め安定らしく、8前半を目指しているらしい。
退院後はカルシウムの心配もあったが、傷口のテープ交換も不安だった。
入院中は先生や看護師さんが交換してくれていたので、じっくり自分の傷を見ることがなかった。
怖くて見れずに退院の日まできてしまったのだ。
一応どうやるかは聞いたけど、出来るのか不安だった。
まぁ、出来なければ職場は病院なので、やってくれる人はたくさんいるからなんとかなるだろう…
そうこうしているうちにあっという間に不安の中、退院日はどんどん近づいてくる。
退院前夜、帰り支度のパッキングを始めて気がついた。
リュックってどうなんだろう…
入院の時は術前だったので何も考えず、旅行の時に使っていた大きめのリュックを背負ってきた。
今は首に傷があって…
リュック背負うとなんだか引っ張られる感じが…
重い荷物はスーツケースに入れ、リュックには負担の少なそうな軽い物だけ入れた。
頑張って入れたがはみ出る物がある。
洗面器。
一度も使わなかった。
なのに荷物としてはかなりふんぞり返っている。
みんな持ってきてるだろうし、邪魔になるからいらないだろうな…と思いながら仲良くなった隣のベッドの友人に声をかけた。
ちょうど欲しかったのー!
え!ほんと?
本当に欲しかったらしい。
良かった。
入院から3週間で私は無事に退院した。
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