グランカナリア島🇮🇨オーガニックオリーブオイル農家訪問
スペイン領カナリア諸島の二番目に大きい島、グランカナリア島に来ています。
今日は、主人がググって見つけたオリーブ農園を訪問しました。
とってもとっても素敵な体験でぜひシェアしたく思いました。
Almazara Oro Canario
こちらは家族経営の小さなビジネスで、週末だけの訪問、電話をしてみたら土曜日の朝10時でいいかな?と言われたのでその時間に行きました。
訪問者は私たち2人だけ。
観光客目当てで商業的な農家では全くなく、
とっても元気でハツラツとした(おそらく70代半ばか後半の)女性が迎えてくれました。
ここの農園は完全にオーガニックでEUのオーガニック認定を得ているだけでなくて、さらに厳しい島のオーガニック認定も取得して、ボトルの裏側に特別なラベルが貼ってあります。
この左下のおひさまのEcologicaのマークです。
なんと年間に5回当局が訪ねて来て、
土壌、木、葉っぱ、オリーブに化学薬品が使われていないか徹底的に調べるらしいです。
そんな厳しいテストを乗り越えて得られるこちらの認定、生産者の無農薬に対する強い意志が感じられます。
オリーブの木はたくさん水が必要だそうで、
この島はほとんど雨が降らないので、たくさん水をあげなければいけないそうです。水をあげるだけでもお金がかかりそうですね。
また、木の全ての場所にくまなく日が当たるように
定期的に木を切って形を調整するそうです。
そんなお手入れのかいもあり、ここのオリーブの木はみんな健康的でイキイキしていました。
イタリア南部のプーリア半島の南端、
サレント地方でもたくさんオリーブの木を見ましたが、
残念ながら今年の夏に見たときにはたくさんの木が病気になって枯れていました。
ちゃんと定期的に枝を切って形を整えて太陽がくまなく当たるようにしたり、虫除けの対策をすれば、
あそこのオリーブの木ももっと健康になるだろうな、
と思いました。
他にも、
◆オリーブの収穫は一年に一度だけ、9-11月の間に行われる。早く熟れるタイプは先に収穫して、遅めのは収穫期の最後に
◆オリーブが黒くならないうちに収穫する。黒くなりすぎている(熟れすぎている)と、オリーブの実の水分がそもそも減ってしまうことと、油分より水分が多くなり取れる油の量が減ってしまうそう
◆オリーブの採取は全て手作業、10人で働いているが数日で全部やってしまうそう。一つ一つ手で実を取る。
◆採ったオリーブは葉などをまず取り除き、そのあと機械に入れて、皮、水、油に分ける。その後油の部分をジューサーのようなマシーンに2回かけて不純物を取り除く。
◆取れた水や皮は捨てず、皮は化粧品の原料に使われるのと、余ったのは肥料にしてオリーブ畑の土壌へ。
オリーブの皮は肌にいいらしい。
◆1200本のオリーブの木があって、収穫量は年によるが、一番採れた年は750リットルものオリーブオイルを生産出来た。通常は600リットルぐらい。
(しかし250Mlの瓶を10€で売っているのでこれだけだと大した収入にならない、ので聞いたところ家族のそれぞれが自分のビジネスを持っていて、オリーブオイル作りは週末のサイドビジネスらしい、お嬢さんがエチケットのデザインを考えて、お母さんがPR担当で…)
しかもこの全ての説明や案内を私たち2人だけのために完全に無料でしてくださったことに感銘。
観光客向けのお金稼ぎの農場訪問を謳ったものと全く違う
美しいボトル
こういうローカルの生産者との出会いは本当に楽しくて素敵💓いつかこういうう小さな出会いを生かして何かコラボとかが出来たらいいな、なんて妄想してしまった😊♥️
オリーブ農園の隣の家のロバちゃん
このご近所はみんなそれぞれ自給自足のための農園を運営しているとお話しなさっていました。
主人が、別の形のパッシブインカムとして、オリーブオイル製造機械を貸し出したらいいのにと言っていて
(どうせ一年に一回しか使わないので)
なるほどと思いました。
また、主人が、年間のオリーブオイル生産量を聞いて
これは唯一の収入源としては小さすぎる、と素早く計算して他にどんなビジネスをやっているのかオーナーに聞いていたのを見てさすがと思いました。
こういうのがビジネスセンスとして必要なのね…
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