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映画すずめの戸締り観賞レビュー【ネタバレなし、記事後半は衝撃のネタバレあり】心動かされる作品でした!

どうもお久しぶりです。ちっちです。
あまり映画館で映画を鑑賞する習慣はなかったのですが、アマゾンプライムで新海誠さんの「すずめの戸締り」本番冒頭12分映像を見て、物語の舞台が私の出身地である宮崎県だったので、気になり二子玉川109シネマズまで観にいってきました!!

今、この時代に生きている殆どの人は、心動かされるんじゃないかな?と思えるほど、心にグラグラっとくる作品でした。

1.前評判とのギャップ【ネタバレなし】

私は映画館で作品を観るにあたり、事前にネットでの前評判を確認することにしました。そこには数多くの酷評?批判?が書いてあり、少し不安にはなりましたが、実際に映画を観てみると、前評判は殆どの当てにならないと感じました。

パクリ感がある?


昨年は細田守さんの「竜とそばかすの姫」が美女と野獣のパクリだー!なんて騒がれていましたが、「すずめの戸締り」は、事前公開されていた冒頭12分映像から、「ジブリっぽい」との前評判がありました。
実際に見てみると、「どこがジブリやねん」といったいった印象です。綺麗な空の表現、美しい音、物語・・・、どれをとっても新海誠さんの世界観でした。

過去作っぽくて、つまらない?

過去作である「君の名は」や「天気の子」などと類似しており飽き飽きされてしまう内容なのでは?との前評判もありました。
これに関しても、ある意味「伝えたいこと」は共通しているように感じましたが、飽き飽きする内容ではなかったです。
過去作も何度も観てきましたが、美しさは更に進化しており、とても新鮮に感じました。

地震のアラームが怖い?

これは映画館の迫力ある音響のせいか、本当にリアルに地震アラームの恐怖を感じました。
今まさに地震が来たらどうしよう!!という気にもなり、落ち着きませんでした。
観に行く際には、心の準備が必要だと思います。

ここからはネタバレも含みつつ、衝撃的な内容について語っていきたいと思います。

かなり衝撃的だったので、映画を見る方、この先の記事を読む方は心の準備をお願いします。

2.全体ストーリー【ネタバレあり】

まずは映画の全体ストーリーを、私なりの解釈で解説します。

冒頭12分、宮崎から旅立ち

事前公開されていた冒頭12分映像。
改めて映画館で見てみると、テレビでは聞き取れなかった音やセリフが大迫力で感じ取れました。
何の悪気もなく要石を引っこ抜き、後ろ戸を開放してしまった「すずめ」と、家業で全国の後ろ戸を戸締りして周っている「草太」が出会い、後ろ戸を閉じますが、引っこ抜いてしまった要石は猫のような生き物に変化し、旅立ってしまいます。草太によると、要石を元に戻さなければ、全国で厄災が起こるとの事。
これを阻止すべく、すずめと草太の旅が始まります。

旅の途中、、ん?

その後、四国、神戸、東京へ、空開いてしまった後ろ戸を、2人で協力しながら閉じてゆきます。
東京では1番大きな「ミミズ(厄災?)」が現れますが、草太が要石の代わりとなり、戸締りに成功します。
この頃、草太は「すずめ」にとって大好きな人になっていました。要石の代わりに後ろ戸の別世界(常世)に取り残された草太を救うべく、すずめが更に動きます。
小さい頃の思い出、扉、母を探していた記憶、、、そして、実はすずめの幼少期の記憶は福島県だったことがわかります。
夢に出てきた後ろ戸から、草太のいる常世に行けることが判り、すずめは急ぎ、故郷の福島県を目指します。

ん?と、ここで私は気がつきました。
冒頭のこれ見よがしにリアルな地震アラーム。
後ろ戸が開くたびに起こる地震。
過去の大地震と共通するすずめの旅先。
考えをめぐらせると、冒頭12分に出てきた「建物に乗り上げた船」の映像を思いだしました。
どこかで見たような、なんだか気になっていた船の映像でしたが、映画で見たものではなく、リアルにテレビで見たことのある映像でした。

こ、れは!!

そうです。建物に乗り上げた船は、まさに3.11東日本大震災のその物でした。
そのことに気がついた頃、映画は進み、すずめは実家にたどり着きます。
実家は津波で押し流され基礎だけ残る廃墟でした。
廃墟の土の中から、幼少期のすずめの日記が出てきます。
日記をめくると、母親との幸せな記録が色鮮やかに描かれています。
1ページ、また1ページとめくっていくと、その先に真っ黒に塗りつぶされたページが数枚続きます。
そして恐る恐る次のページを開くと、そこには、すずめと母、夢に出てきた扉の絵が描かれていました。
右上日付欄をみると「3月11日」・・・

あぁ、、やっぱり、これは東日本大震災の話だったんだ!!
すずめの幼少期に大地震により母親は亡くなってしまったようです。
こシーンが1番、心がザワザワしました。
思い出すだけで鳥肌が立ちます。

クライマックス

そして実家近くに朽ち果てた後ろ戸を見つけたすずめは、後ろ戸を通って常世に入ります。
なんとか草太を助け、要石だった猫型の生き物が再び要石となり、ミミズを抑え込みます。

無事に常世から出て、元の生活に戻り物語は終わります。

最後に

大雑把な話の流れと、私なりに心に響いたシーンを書き出してみましたが、いかがでしたでしょうか。

今この時代に生きる人は誰しもが生々しく記憶にある大災害。11年経った今も鮮明に思い出されます。
ですが日々、仕事や家事に追われていると、どこかで記憶から薄れてしまっていたような気もします。
忘れてはいけないものを思い出させてくれたような気がします。
この作品には新海誠さんの追悼の念も含まれているのでしょうか。誰も触れてこなかったところに触れた、衝撃的な作品でした。
3.11にトラウマのある方もいらっしゃると思いますので、賛否両論、意見の分かれる作品だったのかなと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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