銀行融資の話
建物を建てるには避けられない融資のお話。
どこの銀行さんにするかは、判断基準が迷います。6年前に介護施設を建てる時には、3行さんから提案をいただきました。結局金利と借り入れ期間を比べて、数字だけで判断せざるを得なかったのが現実です。ほんとうは価値観や世界観も近い銀行さんと出会えると良かったのですが・・・
その後に知ったのですが、ダイベストメントという言葉をご存じでしょうか?Investment(インベストメント、投資)の逆で、投資撤退と訳されたりします。銀行にお金を預けているだけでも、その自分のお金は銀行が融資をすることに使っています。それによって、僕らは預けているだけでもお金が増えたりします。ただし、その銀行がどこにお金を融資しているかが問題です。原発であったり、化石燃料=火力発電であったり、環境破壊をしている企業に融資しているんだと、自分の持っているお金が自分のほしい未来と逆のことに使われてしまっている可能性があります。それでは不本意です。
なので、ダイベストメントとは、預けている銀行が、もし自分のほしい未来と一致しないところであれば、お金を引き上げましょうということです。
地球にやさしくない銀行ランキング
なんかが参考になります。僕も以前のメインバンクにしていた銀行が、とても原発や化石燃料に融資していたことが分かったので、切り替えました。
一方で、クールバンクランキングもあります。
今回のプロジェクトに関わっていただいている方々も、自分の世界観や価値観に共感していただける方にお願いしており、できるだけ純度を上げていけると良いなと思っています。融資を受ける銀行に関しても、数字ももちろん大事ですが、数字だけじゃなく、想いの部分で選べると良いなと思いながら、地銀さんなども含めて4行さんと打ち合わせを進めました。
さて、今回4行さんそれぞれに対して、30分ほどお時間をいただきプレゼンさせていただきました(今思うと、もっと短く端的にすべきでしたね・・・)。
普段はSDGsという言葉は使わないですが、パーマカルチャーというよりもSDGsと言った方が、1つの共通言語として通じるかなと、SDGsに無理やり当てはめてみたりして。
反応としては、面白いプロジェクトだとは思っていただけたようですが、僕の価値観に近い感じの方は少なかったです。銀行さんとして掲げている理念が、どこまでそこで働いている方々まで浸透しているかは、また別問題だなとも思いました。その中でコンセプトブックを読んでくださり、共感してくださったのが今回融資をしてくださる銀行さんでした。
そしてさらに、今回融資を受ける銀行の担当の方の奥様の弟さんが、以前クルミドコーヒーで働いていたそうです!
数字的にもその銀行さんは良い条件を提示してくださり、さらに共感してくださっている感じもあったので、その銀行さんにしました。
借り入れ期間は30年。木造であることもあり、35年にするのは難しいようでした。銀行さんによっては35年にしていただけるところもありましたが、金利が上がってしまいました。
今後金利が上がっていくことを想定して、少し高くはありますが10年固定にしました。ただし、10年間は繰り上げ返済はできません。
今後融資を受ける大家さんの判断材料として、少しでも参考になれば幸いです!
石井 光
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