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美容室難民問題について

最近、素敵な髪型の方に美容室を紹介していただいた。
そこは、私の家からは1時間以上かかるところにあり、
料金も周辺より1.5倍はとる。
しかも、新規予約は受け付けておらず、
紹介であったため、何とか受付してもらえたという状況である。

私は、それまでは、美容室難民であった。
長年通っていた美容師さんが、急に辞めてしまい
それからは満足できない状況のまま
フラフラと彷徨い続けていた。

さて、紹介いただいた美容室はどうだったかというと、
初回は、素晴らしい満足感であった。
長年困っていた髪型が一気に素敵に変身した。

しかし、2回目に行った際に、困った問題が発生した。
髪の毛を切りながら、
『普段から髪の毛を巻いた方が良い』とか
『シャンプーはサロンクオリティの良い物を使用した方が良い』といった
ご指導が入るようになってしまったのである。
そして
『せっかく女性に生まれたんだから、もっと美容にこだわった方が良い』
と言われた際に気がついたのである。

料金が高い設定の美容室には、通常は美意識が高い女性しか来ないということに。

私は、極めてものぐさで、男っぽい性格なので、美容にほとんど興味がない。
人間は中身で勝負だと思っている派である。
しかし社会で生活するためには、擬態しながら生きていくしかないので、
自分の時間や手間を省くために、美容の技術に金銭を支払う価値があると思っていた。

しかし、美容にお金をかける人=美容に興味がある人
という考え方が世間一般なのだ。
世間と自分がズレていたと感じた瞬間であった。

私はその場で『かろうじて、性別が女性なだけなので・・・』と返答し、
そそくさと帰ってきた。
美容室の価値は、自分の手間を省いたことに対する謝礼だと思っていた。
新しい考え方に触れ、色んな価値観があることを知るとともに、
(というか私の方が少数派なのだけれども)
お金の支払う意味も人それぞれだなぁと思いました。

そして、美容室難民問題はまた、暗礁に乗り上げたのであった・・・

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