グラインダー

色んなことがあった
心の隅と社会の隅で
娶ることができなかった日々を
僕は忘れることしかできない

健気な服とめまぐるしい焦点
無言で示して10秒ほどしたところで
喚くようにして何かを訴えていた
価値に拘泥しない眼差しだった

変えることができるのは
変えることができるという希望で
抱くことができるのは
抱くことができなかったという事実で
その回廊に名前はない

昼夜をぐるぐる回しているうちは

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