ワンポイント心理学
大切なものが、自分の手から遠く離れていったとき。
人はその悲しみを、理性によって解決しようとする。
でも、それはちがっていて、
受け入れることのできないような悲しみは、感情によって発散すべきです。
理性がコントロールすべきなのは、悲しみの大きさを調整することではなく、
悲しみというエネルギーの終着点を選ぶこと。
悲しみは、悲しみとして、しっかり自分の中で受け入れ発散したほうがいい。
悲しみを悲しむことははずかしいことじゃなくて、悲しみの矛先をコントロールできないことを恥じるべき。
運動でも、好きな映画でも、激しく泣いたって、ひとり乱暴な言葉を吐きだそうとも。
悲しみを乗り越える最短距離は、悲しみをしっかりと感じ受け入れること。
もし、そんな自分を受け入れてくれる友がいるのであれば、それは人生にとって最高のギフトなのですね。
そして朝は必ずやってきて、私たちの涙は渇き、心に空いた穴は、やがて自然と時間がいやし治癒する。
やぶれてしまったハートのつぎはぎが、自分の愛するもので満たされるのであれば、わたしたちはまた、前を見て歩き出せる。