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元乃木坂46山崎怜奈さんの「歴史のじかん」を読んだら本編以上にエッセイがよかった話と歴史の話少々

久しぶりです。最近また読書熱が復活して、いろいろ読んでるのですが、最近読んだ本を紹介したく。と、いうのも、今夏休みで、小6の長男が夏休みの課題の調べる学習を何にしようかと、テーマを考えてました。過去にはピラミッドについてや、天体についてなど小学生がやりそうなテーマで学習してきたのですが、今年は何にしようと。恐竜についてとかベタなテーマもアイデアとしては出たのですが、なんかありきたりだしなあ。と思っていたところ、「そうだ彰義隊に興味持たないかな?」と思い、日暮里のお寺の弾痕がのこる門の写真や、羽二重団子にある遺品などの写真を見せました。

日暮里経王時の門の弾痕


羽二重団子にある彰義隊の遺品


上野は良く遊びに行くので、あそこで戦争があったんだよ!という話をしたら、前々からうっすら話を聞いていたのもあり、それにすると!
なにより父である私が、すでに参考文献読みまくって調べてあるので、長男にとってはそれを聞いて書けばいいから楽に終わるかも。ということで一緒にやることになりました。

ある程度ブログにまとめてたのがよかった。ぜひお読みください。

参考文献たち

話を戻します。彰義隊のことを書くということは、江戸幕府の歴史から明治維新についても軽く触れないと理解が進みません。その説明をしていく中で、なんかよい本はないかなと思っていました。

そんなことを考えていた、同じタイミングで、たまたまTwitterに流れてきた動画を見て、山崎怜奈さんを知りました。私は櫻坂46ファンなのですが、乃木坂46のメンバーは数人知っている程度でしたので、この映像は衝撃でした。あちこちオードリーという番組でした。
乃木坂にこんな子いたんだ!しかも歴史好き。選抜にほとんど選ばれずともクイズ番組とかには出てた。

「へえ~」と思い、興味が出て、どんだけ歴史が好きなのかと思いつつ、ネットで調べたらアマゾンで本が出てきました。こちらの本です、(やっとタイトルの話題に追いついた)

早速購入して読みました。もとはテレビ番組だったみたい。知らんかった。

歴史やクイズなど、本人の幅広い興味を軸に、様々なフィールドで活躍を続ける山崎怜奈さんの初めての書籍は、2019年までひかりTV・dTVチャンネルで放送されていた「乃木坂46山崎怜奈 歴史のじかん」を基にした歴史本です。

アマゾンサイトより

で、歴史の部分は、自分も知らないことがたくさん書いてあって、素直に勉強になりました。井伊直弼はいいやつとか、千利休の話とか、山崎怜奈さんが蒲生氏郷推しとか。渋沢栄一のこともでてた。歴史が好きな人にはさくっと読めると思うし、新たな発見もあります。歴史好きじゃなくても読みやすいので是非読んでみてください。個人的にツボったのは、徳川15代将軍をアイドルに見立ててポジション決めるやつ。センターは15代将軍徳川慶喜でした、(写真も残ってるしイケメンだもんね)。

若いころ
晩年

ちなみに徳川慶喜は大正時代まで生きてました(長生き)。この人が鳥羽伏見の戦いで江戸に逃げ帰ることから、戊辰戦争が函館まで続くのですが、その最中の話が最初の彰義隊の話です(つながる~)。
それにしても前日まで臨戦態勢だったのになぜ逃げたのか。色々な諸説があって面白いです。水戸藩出身で尊王の思いが強いから、「錦の御旗」をかかげられたら、朝廷に歯向かうなんてとんでもないと思ったとか、いやいや「錦の御旗」なんて幕府側で現物見た奴いるのかよ、少なくとも慶喜はみてないでしょ、その説はないとか、
割と躁鬱で気分屋だったとか、いろんな説があります。

が。

私は日本を二分する大戦争を回避するために、あえてそうしたクレバーな人だったんじゃないかと勝手に思ってます(そう願いたい)。

列強の餌食になるのを回避した。

お亡くなりになった際の葬儀は大体的にやられた模様です。

神式の葬儀

お墓は谷中霊園にあるのですが、「歴史のじかん」にも出てくる渋沢栄一のお墓の近くにあります。渋沢栄一は徳川慶喜に仕えてたのは有名な話ですね。亡くなってもなお、主君の近くにいたいという思いからでしょうか。

徳川慶喜のお墓は珍しい形です。

左奥に見える神式のお墓

話を戻します。
歴史について楽しく学べる「歴史のじかん」ですが、個人的には山崎怜奈さんのコラムのほうにドはまりしてしましました。
なにこの子。。。
あたまいい、、、(いや慶應卒だからそりゃそうかもだけど)。

なにより文体が好き。
内容もいい。そしてなぜかわかるわかる!!そうそう!という内容。人の文章で久々に鳥肌が立ちました。自分頭の中身を代わりに語ってもらった衝撃?

そんな感じでした。


最初のコラムは「応仁の乱×怒り」

最初に刺さったところはここ

死ぬまで何度も怒りと向き合わされるのに、いつまでそのやり過ごし方で乗り切ることができるのだろう、という思いも、私の中にあった。怒りから元の感情に戻ることさえも難しいのに、無視して蓋をするばかりでは、いつか自分自身が潰されてしまう気がする。
何も主張しない傍観者が尊ばれる社会は、全然優しくなんかない。過度なアンガーマネジメントは、笑いたいから笑うのではなく、ただ口角を上げて同調するだけの人間を作り出す。

歴史のじかんP17~18

なんだろこのスッとする感じ。昨今アンガーマネジメントとかスルー力とか、職場とか公の場で怒るのはよろしくないみたいな風潮ありますよね。

それはそれで、変なパワーハラスメントとかをしないように、回避するための術で、必要だとは思います。自分は若いころキレッキレに怒って感情だしまくってた気がする、会社の上司とかに。(すげえ扱いにくかっただろうな、、、)自分がそうだったからか、しらんけど、感情を押し殺して口角上げてるだけの人を増やしてしまうのは良くないね!と思う。
もっと社会の事とかに対して怒っていいんだよと。日本人おとなしい。

次にこの本の中で一番刺さったのはここかもしれない。

戦国の合戦×戦いたくない人

ここについて書こうと思ったんだけど結構深すぎて。別建てにしますwww
次回にこうご期待。
とりあえずまずは本の紹介でした!!


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