クラシック蘊蓄会話2:ドヴォルザーク交響曲第9番1楽章ティンパニロール問題後編 からのシンバル4拍目解釈

こんばんは。昨日書いたこちらの記事ですが、その後続報が入りましたのでメモります。

先輩後輩での談議でしたが、後輩のプロティンパニ奏者(多分日本一の楽団だろう)に個人的見解を聞いてみたのですが、、、
返事が来まして。
「今まで50回位はやってると思いますが、分けてやる方が多いですね(^^)(伏字)響で録音あったので、●●版と■■版があります(^^)」

なんと!そうなんですね、分けることが多いんだ。これがわかっただけでも嬉しい。。。

それって、譜面を見て奏者が決めるの?それとも指揮者が指示出すの?って聞いたら
「指揮者から指示ある時はその通りやりますね。何も言わない時は、僕は分けてやります。」とのこと。「チェコ人達は割とつなげる方が多いですかね。」

!!!!!

なんと。チェコ人はつなげることが多い!なんという見解!

やばっ!
「ロールロールで打ち直して!なんて言われたことも一回だけあったような」「まぁ、みんな色んな議論がありますね笑」

この後ティンパニロールの譜面のトレモロ表記「tr」が音符にかかってる版とかかってない版の画像が送られてきて、譜面によっても若干違いがあることがわかりました。

その後のうちらの会話。
「trの印字がいい加減な位置だったのがことの始まり、とかですかね」
「こんなに楽譜の解釈でおもろいのないですね」
「ドヴォルザーク、イタコに聞きたい」

という会話から、さらに4楽章のあの一発のシンバルは、拍数を3拍目ではなく4拍目にする解釈があると教えてもらいました。

なんだと・・・聞いたことないぞ。。。

「最近話題なのは、4楽章の一発のシンバルが、実は4拍目、なんて新説もありますよ🤣」「直筆のスコアが、2分休符しかないのですが、縦のライン的に他の楽器達の4拍目にかかってる。という説です😊」
「3拍目か4拍目かの話です。」「と新しい説だと思うので、昔の録音はあまり4拍目はないと思いますが。」

それは聴いてみたいなあと思って、検索してたらそんなツイートを見つけました!

あるんですねえ。

「譜面屋のミスじゃないんですかね
ドヴォルザークくらいならベームの師匠みたいな人たちが実演聴いてそうですけどね^_^」
みたいな会話でした!
紙メディアしかなかった時代の記録は未来永劫揺らぎ続けるんでしょうねw
ベームとかが口伝されてる説をぼくは信じるなあ
師匠はこうやったいた、が2代くらいで余裕で初演に届くなら、それでいいんじゃないかっておもう
ヴィブラートとかアーティキレーションも、そうだとおもうなあ
過度に華美になりすぎた、っていう批判もあるけど、裏を返せば、本来そうなりたかったというポテンシャルを初演当時から持っていたともいえるよね
ベートーヴェンの、本当に初演に近いまたはベートーヴェンが脳内で鳴らしていたオケの呼吸感は、どんなか、っていう問題あるじゃないですか
ぼくはヨッフムくらいじゃないかなあっておもう
アーノンクール、大好きだけど、あそこまで鋭角ではなかったとおもうなあ
あんなにネジをキチッとしめてなかったとおもう
ベートーヴェンの時代には。」

ついていけねえよw

ところで、この1発のシンバルといえば、通常のシンバルをシャーンってやる場合と、1枚をサスペンダー的に持って、マレットで叩く場合とありますね。

これはマレットバージョン。

この叩き方の違いでも分類し全部組み合わせたら、何通りだ?
トレモロ(打ち直し有無)、シンバル(アワセ、マレット)、拍数(3拍、4拍)で8パターンか。全通り見つけたらすごいなこれ。

というわけで今日はこの辺で。

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