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【祝】かぞかぞがギャラクシー賞奨励賞!+第3話

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」が、第61回(2023年度)ギャラクシー賞奨励賞に選ばれました。

入賞しなかったのは残念ですが、評価されるのはうれしいですね。放送されたのは今年なのですが、遠い過去のよう。最近、DVDボックスが届いたこともあり、少しずつ振り返っています。

今日見ていたのは第3話。
退院した母ひとみを励ますために、沖縄へ行く回です。七実はバイトをして一生懸命稼いでいるのだが、周りに「エラいね〜」なんていわれると「娘なんで!」とはぐらかしてしまう。同情は理解につながらないな、と思えるシーンがありました。

その後の回で出てくる風呂場での号泣シーンを思えば、心中全然大丈夫ではなかったはずで。感情をぶちまけられる相手もいなかったのだろうと、見ていて苦しくなりました。マルチは数少ない友達ですが、彼女にすら完全に心を解放していないように見えます。

エッセイを書く前の七実は、感情を吐き出してうまくコントロールする術をしらなかったこともあるのでしょう。最後に父(耕助)に吐いた言葉を、ずっと後悔していたのだろうし。

3話の見所は沖縄ではなくて、旅行会社の店員さん。ハキハキと粘り強く、身体をパキパキと鳴らしながら良い仕事をする姿は気持ちが良い。瀬尾さんもしかり。(プールが苦手な草太役の葵くんも、知る人ぞ知るで感慨深いけど)

かぞかぞは、七実を取り巻く人間模様がおもしろく、最終話まで見通して最初から仕掛けられた細かい仕込みも分かるとうれしい。これでまだ助走状態だと思うと、次のお話も楽しみです。かぞかぞは終わりませんね。

家族旅行した沖縄

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