第4話【家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった】〜坂道の上
楽しさ全開の沖縄から場面転換し、現実に戻ると何も変わっていない。七実のお母さんのひとみさんは車いすで坂道を上れない。悔しさがにじむ。
第4話は話の筋がしっかり通っており、今回の結末に向けて種々のエピソードが絡まり押し上げていく。これまでのお話とは変わった構造だ。(これまでと脚本家さんが違うらしい)
久々に草太くんにも脚光が当たる。お父さんとお母さんのおかげでよい子に育っている。濡れ衣をかけられてうまく伝えられなくても、留まって伝えようとする。友達とも仲良くサッカーをする。そして友達から投げられる次の言葉。
小学校に通う道すがら草太くんの友達からひとみさんに投げかけられる言葉だ。子ども特有の残酷さだが、ひとみさんの返しが効いている。しかし、この返しができるまで親はどれほど苦悩したか、想像に難くない。ドラマに出てくるような善意の子どももいれば、無意識の大人、悪意のある輩もいるだろう。これを乗り越えるには心がすり減る。
しかし、サッカーの試合で出場を切望され、アシストまでしてしまう草太くん。きっしーと呼ばれる姿は親なら涙なしで見ていられない。
さて今回のラスト。ひとみさんが坂道を登り切り、人前で話す。セラピストとして踏み出そうとする。希望につながるラストだった。これで岸本家の全員がめでたし・めでたしで終わるわけではないが、1話分がスッキリ終わった爽快さ。早いものでもうすぐ折り返しだそうだが、もちろん次回も楽しみである。それにしても、もっとマルチがみたい。ルーペには入社していないみたいだし、どう絡んでくるのかが楽しみ過ぎる!
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