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能登半島地震

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#エッセイ部門

YOASOBIの’’HEART BEAT’’に大火災の跡にたたずむ少女の姿がみえた

YOASOBIの’’HEART BEAT’’に大火災の跡にたたずむ少女の姿がみえた

能登半島地震以来、耳を離れない音楽がある。YOASOBIのHEART BEATだ。この歌は10代の迷いから将来への決意を扱っていて、NHKの番組「18祭」を機につくられた。

10代の若者の純粋な気持ちを歌ったHEART BEATを震災と結びつけるのかどうなのか。自分の中でどう整理すればよいか結論が出ないのだが、なぜか耳について離れない。私には5日以上続いた大火災跡の焼け野原で、少女が立ち上がって

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自宅で起こった能登半島地震が自分ごとになったとき

自宅で起こった能登半島地震が自分ごとになったとき

令和6年1月1日午後4時10分頃、能登半島地震が発生した。そのとき私は石川県輪島市の自宅にいた。被災地のど真ん中である。しかし、何が起こったか分からず、どこかで傍観している自分がいた。まずは事態を冷静に把握しようと思っていたのかもしれない。

発災時の状況発災当時、私は2階の寝室で小学校5年生で発達障害の息子とベッドの上で寝転がっていた。そこに地震が起こる。私をはじめ能登の人間は地震慣れしている。

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